国際協同組合デー記念集会

7月29日、第92回となる国際協同組合デー記念集会「鳥取県に集い」に講師としてお招きいただきました。
協同組合は株式会社などの営利を目的とする組織と違います。特にロッチデール原則と呼ばれる原則を大切に守りながら活動を続けています。その原則とは、1 加入・脱退の自由、2 1人1票の原則、3 出資配当の制限、4 購買高配当の原則、5 政治・宗教からの中立、6 組合員教育の促進などです。また、協同組合にはさまざまな種類があり、農業協同組合や漁業協同組合に代表される「農林水産業」、生活協同組合に代表される「購買」、信用組合、信用金庫、労働金庫、農業協同組合に代表される「金融」、全労済、農業協同組合に代表される「共済」、その他「雇用創出」、「旅行」、「住宅」、「福祉・医療」など、私たちの暮らしの中で、あらゆる分野において事業を営み、日々の生活を支えている身近な存在です。
国連では、2012年を国際協同組合年として定め、協同組合は、その様々な形態において、女性、若者、高齢者、障害者および先住民族を含むあらゆる人々の経済社会開発への最大限の参加を促し、経済社会開発の主たる要素となりつつあり、貧困の根絶に寄与するものであることを認識してさまざまな活動を展開することとし、International Year of Co-operatives(IYC)宣言をしました。これは、協同組合がもたらす社会経済的発展への貢献が国際的に認められた証で、特に協同組合が貧困削減・仕事の創出・社会的統合に果たす役割が着目されています。これらの目的に向かって、国際的にも国内でも様々な取り組みが行われました。そして、この活動を継承・継続すべく全国で集会が開催されました。
この度は、鳥取県協同組合連絡協議会からお招き頂き、集会前日の28日に鳥取駅前にて夕食会を兼ねた事前打ち合わせ会が開催されました。会の流れとコンセプトについて意見交換をさせていただきました。
鳥取

鳥取
事務局のお気遣いにより、鳥取県名産の「岩牡蠣」「ノドグロ」を地酒で頂戴いたしました。感謝です。さて、第92回国際協同組合デー記念集会「鳥取県に集い」は、鳥取港「賀露みなと海水浴場」を臨む「食のみやこ『とりっこ広場』」にて10時から始まりました。
主催者挨拶にたたれた中国労働金庫鳥取県営業本部の福田光明本部長から開会挨拶があり、まず、協同組合地域貢献コンテスト表彰式がありました。これは協同組合の理念を大切にしながら地域貢献活動を展開している取り組みに対して表彰されるものです。次に情勢報告として、最近の時局分析がJA鳥取県中央会の谷垣重彦参事からありました。
そして小職から「協同組合の連携と今後の活動方向」と題して記念講演をさせていただきました。その要諦は、[1]協同組織としての「理念」を継承しつつ、英知や人材、蓄積されたノウハウを集結させ、パワフルかつクオリティの高い新たな協同組合運動モデルを構築すべき時代、[2]今日的な協同組合の存在意義を利用者が実感できる組織体制を自らが整備する時代、地域社会における協同組合としての存在意義に最大限配慮しつつ、同時に分散している経営資源を集中させ、それを最適かつ有効に配分した新たなグランドデザインを構築すべき時代、[3]利用者との間で長い年月をかけて築き上げてきた信頼関係に立脚した伝統的な仕組みをベースに、プラス面は今後とも維持・継承しながらも、弱みはそれを補い、かつ、さらなる「ビジネスモデル」の展開を実践可能とする新たな発想や考え方に基づく利用者との関係作りが求められる時代、そして、[4]利用者の理解と協力を得ながら、協同組合の活動目的に合致する団体やNPOと協力・提携関係を強化し、コミュニティを包摂できるリレーションシップを構築すべき時代、と結ばせていただきました。
そのあと、鳥取県生活協同組合の高倉美香全域理事から「協同組合組織のさらなる連携強化に向けたアピール」がなされ、全会一致で採択されました。そしてJA鳥取県中央会の蔵増保則専務理事から閉会挨拶がされました。協同組合の益々の重要性を関係者一同が共有することができました。
講演のあとは、バイキングスタイルの地産地消でもてなされた昼食をご馳走頂きマリンピア賀露にある『とりっこ広場』、JF鳥取県漁協直営『かろいち』を見学させて頂きました。
鳥取

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鳥取の野菜、果物、魚介、加工品の種類の多さに、改めて山陰の豊かさを確信することができました。有意義な時間を過ごすことができました。
鳥取

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