岡山大学ネットワーク・アゴラの主催で岡山県都市部の医療とケアを考える学習会が岡山大学国際交流会館にて開催されました。ゲストに県議会議員、ケア施設経営者、ケア活動を最前線で支えている地域包括支援センターの方をお招きして、話題提供をいただき、その後、活発な意見交換がなされました。
岡山市は人口が約70万人の政令指定都市で、そのうち約15万人の高齢者がいます。さらにその内で3万人以上方が要介護の認定を受けています。
今後は、全国的に後期高齢者の人口が急増するなかで、団塊の世代が後期高齢者入りをする、いわゆる「2025年問題」と呼ばれる課題を抱えています。企画をコーディネートされた医学部の浜田淳教授によれば、現在、岡山には、「7000人」の特養待機者がおられ、そのうち700人は在宅の要介護4・5の人という現状だそうです。
また、深刻な社会問題として、高齢者虐待や被保護者の増加などがあげられ、今後は、急性期の医療体制や在宅ケアのあり方など、地域や大学の資源を如何に生かして「岡山モデル」を構築していくかが課題であると指摘されました。