岡山に住む学生に出石(いずし)のまちを歩いてもらいながら、魅力を発見し、写真におさめてもらい、学生が思う出石の魅力をフィードバックし、参加者にベストフォトを選んでもらうイベント、それが「P[h]oto(ぽと)ケーキ」です。
12月5日のこの日の企画は、ツアーに参加した学生を招待して写真のシェア会を実施し、お気に入りの写真やとびきりの一枚を見せ合いました。
会場では飲み物、ケーキなどが準備され、地元出石のギャラリーや喫茶店、雑貨店のオーナーさんや岡山観光コンベンション協会の西森千尋さん、ベネッセ・ベースコムの黒瀬智也さん、そして環境理工学部西垣研究室へドイツから研究留学しているリューメイナップ レイ研究員なども参加して、学生たちが企画したプログラムにそって参加者全員が楽しい時間を過ごしました。お気に入りに選ばれた写真は出石町に所在するカフェやギャラリーに展示される予定です。
▲ リューメナップ レイ研究員(右)
地域総合研究センターでは、こうした学生がまちに関わる企画や活動を支援しています。この日も会場にお借りした「出石町スタジオ」で、来場の皆さんが帰られたあと、これまでの活動の振り返りと、来年度に向けたまちづくり活動の方向性について話し合いました。
古い街並みを残す出石地区の景観やまちの佇まいをベースに、後楽園や岡山城を有するカルチャーゾーンの表玄関としての機能の多様化や地域の資産の有効活用などの視点を、地域の商店主の皆さん、NPO、学生などが主体となり、出石の魅力を引き出し、”訪れる人”と”迎える地域”の交流により美しいまちづくりを支援する仕組みや体制の確立が必要であると思います。
それにしても女子学生たちのバイタリティには脱帽で、地域の団体やお店への交渉、岡山市との情報交換、山陽新聞社への取材対応など、こうした学外での活動経験を積んだ彼女たちなら、きっと社会へ出てもしっかりやっていけるだろうな、と感心しきりでした。