京都のまちづくり

12月5日(月)、京都のまちづくりを調べに行きました。訪問先は、京都まなびの街生き方探求館、京都商工会議所、京都市子育て支援総合センター、京都大学です。
まず、京都駅に降りて目についたのが新幹線の駅構内にある本屋さんです。京都モノの書籍がずらりと並んでいました。30分ばかり立ち読みしましたが、どれも力作ぞろいです。岡山でもこうした書籍を制作したいと感じました。
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京都府庁のはす向かいにある”京都まなびの街生き方探求館”を訪問して京都市の教育委員会の方から説明を受けました。ここは、小学生と中学生向けに体験型プログラムを提供している京都市の施設です。同施設のHPによれば、小学5年生を対象にしたスチューデントシティ学習プログラムでは「生き方探究館の3階に、銀行、商店、新聞社、区役所等(12ブース)からなる「街」を再現し、その「街」で児童は学校での事前学習を基に、消費者役と企業に勤める会社員役、それぞれの立場での役割を担い、体験学習を通して、社会の働きや経済の仕組み、社会と自分との関わりなどを学びます」
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また、ファイナンスパーク学習プログラムでは「生き方探究館の2階に再現した「街」で、生徒は、学校での事前学習を基に、税金・保険をはじめ食費や光熱費など生活に必要な費用の試算、様々な商品やサービスの購入・契約などを体験し、社会に溢れる情報を適切に活用する力や自らの生き方に繋がる生活設計能力等を育成します。また同時に、各教科の学習が自らの生き方に繋がる生活設計能力に深くかかわることを生徒に気づかせ、学校での教科学習に対する関心・意欲を高めることを目指します。※スチューデントシティは、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本のプログラムです」と説明がされています。
こうした内容を丁寧にご説明いただきました。また、平成21年2月には、京都の伝統文化・工芸から発展してきた現在の先端技術産業を中心に「ものづくり都市・京都」の企業創業者・科学者等の歩んできた道やモノづくりにかける情熱・努力などを学び、子どもたちが自らの生き方を考え、生きる力を育む「京都モノづくりの殿堂」並びにモノづくりの体験を行う「モノづくり工房」を生き方探究館の1階に開設しています。このコーナーでは、京都の地場産業が協賛してブースを出展しており、地場産業の歴史から創業者の経営理念、そして最先端のものづくり技術が一度に学べる工夫がなされています。加えて、京都大学が得意とするノーベル賞受賞者の業績なども紹介されています。構想力の深さに感激しました。次に京都商工会議所に企画室長さんを訪問して、京都財界と大学の連携について貴重なお話を伺いました。
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さらに、”京都市子育て支援総合センター こどもみらい館”を訪問して総務課長さんからセンターの活動内容について詳しくお話を伺いました。文部科学省のHPには、「こどもみらい館は、乳幼児の子育て支援を総合的に推進するため、保育所・幼稚園、私立・市立・国立の垣根を越えた「共同機構」としての取組を行う全国に類のない子育て支援の中核施設である。これまで、相談、情報発信、子育てネットワークの構築、研修、研究の5つの機能を柱とし、1日平均1,350人、年間41万人の方が来館され19年1月には290万人を突破するなど、多くの市民に親しまれている施設である」と紹介されているとおり、垣根を越えて数々の斬新な取り組みがなされています。どのお話も驚きの連続でした。
ヒアリングを終えて、御所へ立ち寄り、しばし紅葉を楽しみました。楓の枝ぶりは、さすがでした。夕方に京都大学を訪問し、まちづくりへの取り組みについてお話を伺い、その足で先生方と先斗町へ出向き、「ますだ」にて司馬遼太郎の屏風を眺めながら京料理の”おばんさい”に舌鼓を打ちました。
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翌日、早起きをして清水寺を参拝して三年坂方面へ抜け、朝の新幹線で職場へ出勤いたしました。岡山まちづくりへのヒントをたくさん頂きました。