11月24日、岡山大学に被災地支援学生ボランティア3大学が集いました。岡山大学『おかやまバトン〜つなぐ広げる被災地支援〜』、広島大学『OPERATIONつながり』、山形大学『スマイルエンジン』です。山形大学はSkypeを活用したテレビ電話と同じ機能を持つネットによる参加です。まず、第1部として3大学の支援活動について、それぞれ活動内容の報告がありました。それぞれ学生の強みを活かした活動を展開しています。
第2部では、会場から受け付けた質問に対してリレーで返してゆくという本音トークがされました。まず、支援活動の際にフォーカスしている支援先はあるか? との問いかけに、おかやまバトンは、「被災地から離れた岡山の地で何ができるか、被災地へ直接行けない人にとって何ができるか、そこから人のつながりを広げてゆくのも被災地支援だと考えながら活動しています」、OPERATIONつながりからは「被災地のお爺ちゃん、お婆ちゃんと手芸をする、ポストカードを作るなどの活動を通じて、精神的なサポートをすることに主眼を置いた活動を展開しています」、スマイルエンジンからは「無理のない10%の力での支援を通じながら、救援活動をしている支援者たちの心が折れないようにしたいと心がけています」と率直な意思表明をしてくれました。
また、支援を受けている皆さんのプライドを損なわないように心掛ける、精神的なケアの専門知識は無いが、ともかく現地の皆さんの話し相手になる、被災地の皆さんのニーズを拾うために活動中にホロリと出たひと言を大事にする、社協や他のボランティアチームと情報交換を行う、学生の特権を活かしてお金は無いがネットワークの広がりは早い、社会人よりは時間がとれる、トライ&エラーを恐れず、失敗の中から施策を考え出す、1回ならと現地活動に参加した学生は継続してボランティアサークルに加入してくれる、2回、3回と出す中でサークルの輪を広げる、私たちは感謝してもらうために行くわけではないが、被災地の人たちから感謝されると励みになる、これから東北は寒くなるので仮設住宅での生活は寂しくなる、肉体労働より被災地の方と直接接する方がしんどいので覚悟はいるが話し相手になりたい、これ以上自殺者を出さないように頑張りたい、など飾らない学生のトークが続きました。
最後に、情報交換を密にしながら、こうした学生の連帯の輪を広げ深めてゆく活動を継続させること、さらに思いを込めた寄せ書きや、花を送りたいとの思いからプランターに寄せ書きをするなど、次へつなげることを誓って閉会しました。
小職からも岡山大学地域総合研究センターとして、可能な限りバックアップをさせて下さいと学生達にお願いをしました。学生達の真摯な活動を見守りながら、逆に学びたいと思いました。全国の学生パワーを結集して一日も早い復興を願います。