5月9日(月)、コミュニティ運営実習の講義時間に地元逢妻地域会議の光岡会長と佐藤副会長、それに豊田市役所社会部地域支援課の四人の担当者がキャンパスへ来学され、学生達と新しいヒヤリハット地図の作成に向けた打ち合わせをいたしました。学生全員参加による打ち合わせは初めてで、冒頭、全員が自己紹介をいたしました。和やかな中にも真剣な会議となりました。
続く5月14日(土)は、午後から逢妻交流館で、わくわく事業の審査会が行われました。わくわく事業とは、地域資源(人、歴史、文化など)を活用し、地域課題の解決や地域の活性化に取り組む団体を支援する新しい発想の地域活動支援制度です。地域住民自らが、自分達の住むまちをよくするために、一定の決められた約束の範囲内で自由に企画を提案して、地域会議委員の前でプレゼンを行い、その後の審査で認められれば補助金として活動資金の一部を地域会議(執行責任者は市長)が出すという制度です。
皆さん創意工夫をこらした企画や地域の環境や歴史、景観、賑わいなどに配慮された企画が出されたようです。その審査会に続き、8日の授業時間に事前打ち合わせがされたヒヤリハット地図作成に向けた説明を小職からさせていただきました。こうして半日かけた会議が終了しました。
そして会場を近くのお寿司屋さんの二階座敷に移し懇親会が開かれました。親御さんの介護のためにやむなく帰宅された委員以外、ほぼ全員が参加され豊田市からも社会部専門監、課長さんなど四人が加わりました。
長時間の会議の後とは思えない盛況ぶりでした。座敷ゆえに可能なわけですが、途中からは皆さん全員が大きな車座(一つの輪)になって酒を酌み交わすと言う、近年なかなかお目にかかれ無い光景がありました。育友会(PTA)から選ばれた若い委員さんと老人クラブ代表の委員さんでは親子以上に歳が離れています。地域のリーダーが老若男女分け隔て無く集まり地域の課題解決に向けて意見を交換する「豊田市地域会議」制度に、未来のわが国の地方分権・都市内分権システムのあるべき姿を見た気がします。
長いようで、とても短い有意義な一日でした。
地域会議委員や豊田市の皆さんと交流、都市内分権システムをお手伝い
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