自動車技術会(GIA)2011年春季大会フォーラム

自動車技術会フォーラム横浜パシフィコ

5月18日(水)〜20日(金)、公益社団法人自動車技術会主催「2011年春季大会フォーラム」がパシフィコ横浜を会場に三日間開催されました。その初日、会議センターメインホールにて開催されたパネルディスカッションに、パネリストとして参加させていただきました。テーマは「交通事故死傷者ゼロをめざして〜予防安全の現状と展望〜」です。
総合司会は東京大学高齢社会研究機構の鎌田実機構長(大学院工学研究科教授)がつとめられました。まず主催者を代表して自動車技術会名誉会員で将来の交通安全委員会委員長の近森順先生(工学博士)からご挨拶がありました。続いて国土交通省自動車交通局技術安全部技術企画課の是則武志車両安全対策調整官から、わが国における交通事故状況を踏まえた先進安全自動車(ASV)や安全技術の拡充・強化にむけた将来展望を示す基調講演がありました。続いて東京農工大学大学院の永井正夫教授から日本学術会議(交通事故ゼロ委員会)での研究内容や成果・活動経過についてご説明があり、それを受けるかたちで永井先生の司会により第一部が始まりました。
第一部演者
 ▲ 第一部のパネリスト
まず、日産自動車企画先行技術開発本部技術企画部の山ノ井利美部長が話された、これからの安全技術と予防安全技術の普及に関するお話は、大変理解のしやすい内容でした。続いて福岡県商工部自動車産業振興室の古川弘信企画監から全国知事連合における高齢者ドライバーの運転特性調査報告がありました。小職の父親は86歳で運転を断念しましたが、古川企画監の「高齢者にやさしい自動車の実現」に向けた知事連合のお話は、父親の運転特性とピッタリ合致しており、誠に興味深い本音を言い当てた、将来へ向けて高齢者事故を削減していくための必要なヒントが盛り沢山ある貴重なご報告であったと感じました。

パシフィコ横浜にて

三番目に小職から、学術会議(同委員会)でもお話させていただいた豊田市における住民主役による地域の交通安全活動について、最新の取り組み報告も踏まえて紹介いたしました。最後は全国交通事故遺族の会で交通事故防止ワーキングチームメンバーの佐藤清志さんから交通事故でお子様を亡くされたご体験に基づき、自動車の安全技術への期待と過信は禁物であるとの説得力あるお話がありました。
四名の話題提供を受ける形で、モータージャーナリストの清水和夫さん、基調講演をされた国土交通省是則武志車両安全対策調整官に加わって頂き、永井教授の進行でパネルディスカッションが始まりました。それぞれの立場から交通事故ゼロに向けた考え方や抱負、方向性が示されました。
第2部演者
 ▲ 第二部のパネリスト
第二部は清水和夫さん率いるゼロクラッシュジャパン(モータージャーナリスト)の皆さんによる座談会です。コーディネーター役の清水さんの進行で、岩貞るみこさん、金子浩久さん、島下泰久さんがパネリストとなり、まず、東京大田区にある「暗闇坂」界隈での交通環境調査の映像を素材に、交通事故削減に向けたジャーナリスト目線での忌憚のないトークが続きました。清水さんのお話はいつもながら示唆に富んでおり、また岩貞さんの子供や主婦感覚を引用される軽妙なお話ぶりに会場の皆さんも聴き入っていました。清水さんから感想を求められ豊田市住民の意見や考えをお伝えしました。

会場の様子
 ▲ 会場の様子

最後に鎌田実教授から会場の皆さんにご挨拶があり盛会のうちに終了いたしました。
交通安全は地味ながら全ての人に共通するテーマです。微力ながら今後とも交通事故削減に向けた活動を続けて行こうと決意を新たにしました。
貴重な機会をお与え頂いた鎌田実先生や永井正夫先生に心から感謝です。豊田市へ持ち帰り地域や市役所の皆さんに報告いたす旨をお伝えして失礼いたしました。


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