先週の12月21日は、岡山シーガルズの高田さゆりマネージャーと、広島にある経済産業省中国経済産業局を訪問、森分幸雄企画調査課長はじめ大勢の皆さんと面談させて頂きました。森分さんとは、国が進める地方創生戦略の一環として取組む地方創生人材支援制度により、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部・内閣府地方創生推進室から、同制度の第1期生として、彼は美作市へ、小職は井原市へ派遣された同期生です。
さて、地方創生事業の一環として、わが国が進める民間活力活用による地方創生と2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を契機としたスポーツを活用した地域の産業や観光の活性化に向けて、産官学民連携による具体的な取組みが全国で展開されています。こうしたなか、岡山県においてもファジアーノ岡山、岡山シーガルズ、湯郷ベル、天満屋陸上部の活動はじめ、岡山市民マラソンに代表される市民参加によるスポーツの催事には、県内外はもとより海外からも多くの観客が来岡しています。
岡山が持つ天の利、地の利と、この集客力を活かして、宿泊、飲食、みやげ物、特産品、観光、アフターコンベンションなど、スポーツ振興をきっかけに更なる産業振興や観光振興の力を伸ばし、岡山が日本一のスポーツ先進都市(スポーツの聖地)となることを目指して、オール岡山の体制でストーリー性の高い事業モデルを検討し、地域全体が潤う産業・観光施策を推進する好機が到来しています。こうしたなか、スポーツを活かした産業振興や観光振興の具現化に向けた手がかりや足がかりを、プロ、アマを問わずスポーツチームの活動環境の整備支援にすることを目指して、地域活性化策の検討・展開を目的として活動しています。
たとえば、2020年東京オリンピックにメダリストを送らんと努力研鑽を重ねている岡山シーガルズを例にとれば、Vリーグ機構が提示している条件を踏まえつつ、①岡山シーガルズ専用練習場及び「日本一女性に優しいアリーナ」建設の検討、②岡山シーガルズ組織改革、③広くおかやまのスポーツ活動を広報・事業推進するためのビジネスモデルの検討、を開始する準備が、経済界を中心に産官学金言が連携しながら進められています。
この日の訪問テーマは、こうした活動に活用できる国の地方創生予算の検討可能性について、ご指導を仰ぐことです。スポーツ振興、経済・観光振興、防災拠点など、さまざまな支援予算が用意されていますが、それらを活用するためには厳しい条件や金額の上限などがあり、それを吟味、クリアしながら企画書を書く必要があります。
また、経済界や自治体、金融機関やマスコミ、そして肝心のスポーツ団体相互の連携が必要となります。そして私たち大学も専門的な知見の提供や会議体運営へのアドバイスなど、スポーツを起点に、おかやまを元気にするための活動を支援する覚悟が必要です。
経済産業局の皆様からは、こうした取組みを進めるためのポイントや留意点、効果的な展開手法など、多くの専門的なアドバイスを頂くことができ、また貴重な情報交換や意見交換をすることができました。
経済産業局を訪問する前に、少し遅い昼食を広島名物お好み焼きの代表店「長田屋」でとりました。外国人のお客さんを中心に並びができていました。久しぶりに訪れましたが、相変わらず味は抜群です。特に、広島名産のレモンを活かして提供される「レモスコ」(タバスコ)を一振りしますと、更に味が引き立ちました。
また、会議終了後は、経済産業局の皆さんと、広島駅前の居酒屋で懇親会をさせて頂きました。経済産業局の皆さんの日ごろの活動内容や苦労話、岡山県内の自治体に対するご意見、また他の中国4県との比較による特徴や相違点など、本音トークで盛り上がり、誠に有意義なアドバイスを数々頂くことができました。森分さんとツーショット、今後も引き続きご指導を頂くことをお約束頂き、広島カープの色に染まるクリスマスと暮れの賑わいに沸く広島を後にしました。