井原市の生んだ著名人といえば、平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)です。
田中美術館のGWは、常設展に加えて「平家物語を描く」が開催されています。
5月4日、平家物語の冒頭を思い出しながら拝観しました。とても興味深い展示の数々に心をうたれました。美術館の庭には、「中国地方の子守唄」の歌碑があります。子供の頃に習った覚えがあります。地元の声楽家、上野耐之が山田耕筰の門をたたき、耕筰により編曲され、わが国はもとより世界に認められた名曲となりました。また、田中公園の庭には透明な清流名水が滾々と湧き、井原市が水の都であることを象徴しています。市役所でお聴きしましたが、渇水したことは無いとのことです。庭のツツジが見頃を迎え、田中の代表作である「5代目尾上菊五郎」のモニュメントの背景として立つ二本の大木には白い花が満開です。
さらに、エビネの展覧会が開催されていました。花びら一点、一点、どれも色や形が違います。丹精に育てられた作品にしばし見とれました。そして、地元名門私学の興譲館高校吹奏楽部による定期演奏会が始まろうとしていました。礼儀正しく学生たちが受付や駐車場の係りをしていました。礼節を重んじる校風をうかがい知ることができました。
さて、井原市の特産品といえば、「ごんぼう(牛蒡)」です。井原市観光協会のHPによれば「芳井町の北東部に位置する標高400mの高原地帯の明治地区では、名産のゴボウを始めとして様々な野菜が一年を通じて収穫されます。」とあります。その牛蒡を使ったご当地ラーメン「いばラーメン」を駅構内の「加門」で食しました。500円(ワンコイン)がうれしい、懐かしい味がするいっぱいです。また、井原市の特産品といえば倉敷児島とならぶ「デニム」です。昔ながらの織機を使った生地に人気があり、世界の高級ブランドで仕上げられ人気を博しています。ワンランク上を象徴するようにロゴは「D♯」(デニムのD、ランク上を♯で表しています)です。井原駅構内にショップがあります。
HPによれば「昔ながらの織機で織られたセルビッチデニムは世界中の有名ブランドの製品にも使用されている最高級品。D# THE STORE 井原駅構内にある「井原被服協同組合」 による井原産デニムのお店です。 ショップには、組合加盟各社の井原産ジーンズやショップオリジナルの小物類が並ぶ。また、店舗にはオープンスタイルの作業スペースもあり、生地・縫製仕様など細部にこだわったお客様オリジナルのジーンズの作成も可能。」とあります。また、井笠地域地場産業振興センターには、岡山ビジネスカレッジの生徒たちが制作したデニム作品が展示されています。こうした伝統産業を起点にした地域創生モデルが生まれることを切望します。
井原市の魅力を肌で感じたGWのひと時でした。
井原市の魅力
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