内閣官房まち・ひと・しごと創生本部及び内閣府地方創生推進室が公募した「地方創生人材支援制度」により、岡山大学から井原市へ派遣されることとなり、3月20日、25日、26日の3日間、内閣府と首相官邸で開催された研修会と激励会へ出席しました。
この制度は、地方創生に積極的に取り組む市町村に対し、意欲と能力のある国家公務員や大学研究者、民間人材を、首長の補佐役として派遣し、地域に応じた「処方せんづくり」を支援する事業です。平成27年4月から2年間、地方創生のアドバイスを行う職員(顧問、参与等の非常勤特別職)として活動を開始します。
▲ 石破茂氏と記念撮影
20日は、岡山大学の卒業式を欠席して、東京へ向かい、内閣府で開催された研修会へ参加させて頂きました。冒頭は石破茂地方創生担当国務大臣の講話でした。大学教員としての立ち位置は、中立・公正・公平を旨とし、学生のため&地域のために尽くすことです(統一地方選挙が近いので、あえて申し上げますが、党利党略的な視座は、大学教員には無関係です。国政を担われる大臣といえども、わたし達大学教員は、政治家の先生方とは違う視点を維持しなくては、研究者はつとまりません)。
その上で、得がたい経験を頂いたのも事実で、人口5万人以下という小規模な地方自治体の地域活性化の取り組みを後押しするため、小職が担当する岡山県井原市など69市町村へ、国の職員、大学の研究者、シンクタンク研究員が派遣される「地方創生人材支援制度」の趣旨が説明されました。石破大臣からは、「地方創生に失敗すると国家が持続できないという強い危機感を持っている。主役は市町村であり、皆さんは、4月から順次着任し、国が来年3月末までにすべての自治体に求めている「地方版総合戦略」の作成支援などに当たり、地域の一員となって共に汗をかいてほしい」と熱く語られました。
▲ 小泉進次郎氏と記念撮影
私たちの内訳は、国家公務員42人、大学の研究者15人、民間シンクタンクの研究者12人です。国家公務員は副市長など常勤の幹部職に、大学や民間からの派遣者は大半が非常勤で顧問や参与などを務めます。小職も井原市で市長の顧問として着任する予定です。微力ながら岡山県民の一員として、岡山の地方創生に全力を尽くします。地方創生大臣はじめ消滅都市に警鐘を鳴らされる東京大学増田寛也先生(元総務大臣)、小泉進次郎内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官など、卓越した力量をもたれておられる方々の講話を直接お聴きする機会は貴重な体験となりました。
▲ 増田寛也氏と記念撮影
研修会後に総理官邸で開催された激励会では、安倍晋三内閣総理大臣から地方創生にかける思いをお伝えいただきました。地元岡山県選出の加藤勝信内閣官房副長官からは、ご挨拶を頂きました。また、2度目の研修会の際に開催された懇親会では、地方創生と日本国の未来像について、岡山という地方都市を起点にお話を交わせて頂けた機会に感謝いたすと共に、「産官学金労言」の全方位で、地元の最前線で汗をかかせて頂きたいと意を新たにいたしました(小職が霞ヶ関界隈で奉職させて頂いておった時代とは、官僚の皆々様の発言は危機感にあふれておりました)。
締めは、古巣つながりで、神保町の文壇バーにて、Y新聞論説つながりの皆様と怪気炎をあげさせて頂きました。
この研修の成果を岡山へ持ち帰り役立てたいと思います。