11月7日、ESD世界会議のフィナーレを飾るイベント「未来へつなごう!おかやまESDふれあい広場」が開催されました。
会場は、岡山駅西口のコンベンションセンターです。イベントホール及びロビーでは、ESDに取り組む団体や企業の活動を紹介するパネル展示や体験型のワークショップブースなどがあり、岡山大学地域総合研究センターは、公益財団法人水島地域環境再生財団(みずしま財団)と共催でパネル展示を行いました。
1階イベントホール・ロビーイベントホールで行われるステージイベントでは、ESDに取り組む団体の活動発表やイベントが、屋外広場では、ESDに取り組む団体による体験型のワークショップブース、販売コーナーなどで賑わっています。
さて、パネルに展示した内容をご紹介します。テーマは「水島ESD」と銘打って「岡山大学の地域における環境学習」についてパネル化しました。具体的には、2014年度(平成26年度)実践型社会連携教育として実施した「倉敷市水島から学ぶ地域社会と環境」についての紹介です。
この授業は、日本有数のコンビナートを擁する倉敷市水島地域の環境問題を考える実践型授業であり、倉敷市環境学習施設を拠点として活動するみずしま財団や倉敷市の協力を得て、フィールドワーク2回([1]コンビナート付近の瀬戸内海の環境を知るための漁業体験、[2]三菱自動車やJFEスチールなど現地企業の見学)を含む総合的な地域環境学習プログラムを学生たちに提供しています。
対象学生は教育学部、理学部、医学部、歯学部、薬学部、環境理工学部、農学部の1年生です。担当教員は三村聡、非常勤講師(学外)を、藤原園子氏(公益財団水島地域環境再生財団(みずしま財団)事務局長)、塩飽敏史氏(同研究員)、岡野智博氏(一般社団法人「水辺のユニオン」専務理事)に依頼し、さらに倉敷市環境リサイクル局環境政策部長、岡山県地球温暖化防止対策室室長、環境省中国四国地方環境事務所環境対策室長を講師としてお招きして実施しました。
主目的は、様々な社会問題に一義的な回答を出すことが困難な現代、大学生が水島コンビナートや高梁川、瀬戸内海の持つ環境に直接触れながら、社会体験を通じて現場の人々と共に課題を発見し、自分たちに何ができるかを考える訓練をすることで、社会に出た時に ” 答えのない問い ” に対応できる実践知を身につけることです。
また、世界各国で、環境と開発を調和させることを目的に「持続可能な発展のための教育(ESD)」への取り組みが進められていますが、企業のCSRや環境レポートの義務化などの流れを踏まえながら、受講生が持続可能な発展の重要性を認識することを目指しています。
世界中の関係者が岡山に集合して下さり、私たちのESD活動に注目していただけたことは、今後の教育活動の大きな励みとなりました。
関係者の皆様、ご苦労様でした。
ESD世界会議開催「未来へつなごう!おかやまESDふれあい広場」
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