四国八十八か所巡りの旅④


石段1,368段目の山中には、金刀比羅本教の教祖である厳魂彦命をお祭りする厳魂神社(奥社)が鎮座します。〝こんぴらさん〟の名で親しまれている金刀比羅宮(ことひらぐう)の御本宮は、琴平山(別名「象頭山」)の中腹に鎮まります。琴平山は瀬戸内海に浮かぶ島であり、そこに大物主神は行宮を造られたのです。
その行宮跡に大物主神を奉斎したと伝えられています。現在も、琴平山の鬱蒼とした樹林の各所には、往古の遺跡と思われる場所があり、境内のそこかしこで大物主神のご偉業が偲ばれます。
また、そのような謂れもあり、今もなお〝海の神様〟として広く親しまれています。

“こんぴらさん”で有名な、四国は香川県琴平町にある、国指定重要文化財「旧金毘羅大芝居(通称:金丸座)」は、「四国こんぴら歌舞伎大芝居」の復活により、全国から熱い注目を浴び、四国路の春を告げる風物詩として昭和60年から毎年行われている。
旧金毘羅大芝居は、天保6年(1835)に建てられた現存する日本最古の芝居小屋です。江戸時代より〝讃岐のこんぴらさん〟として親しまれ、庶民信仰のメッカとしてお伊勢参りとともに、全国から多くの参詣客で町は賑わいをみせておりました。旅人は長い石段を登り〝こんぴらさん〟に参詣し、長旅の疲れを旅籠(旅館)で癒しました。歴史的、文化的価値が認められ昭和45年6月17日「旧金毘羅大芝居」として国の重要文化財に指定されます。
 そして、昭和47年より4年の歳月をかけ昭和51年3月に現在の愛宕山中腹に移築復元され、天保の時代そのままの姿に甦ったのです。

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