2月18日のこの日は、岡山県内の有識者の皆さんと夕食を取りながら、これからの岡山県の将来を考えるうえで、岡山大学が果たすべき役割について議論をさせていただきました。
お話をお聞かせいただいたのは、いずれも企業経営者や専門家の方で、これまでの通り一遍の教育機関の殻を脱して、社会で実践的にいろいろな活動に出向き、最前線で苦労を共に分かち合えるような大学像が求められているのでは、との見解をいただきました。
一方で、企業側というか、県民性というか、岡山県人は新たなことにチャレンジする気概に欠けている、それは晴れの国に代表されるように危機意識が脆弱で、何もしなくても何とかなる、どうにか食える、しかしグローバル化が進む中で、こうした企業経営ではもたなくなってきている、との自戒発言も飛び出しました。中国やタイなどへ進出している企業人の話は実感がこもっていて、大いに参考とさせていただくことができました。
また、まちや田舎の良さを見直し、古民家の再生やアクティブな住まいの設計をされている専門家からは、家を家の機能だけで、人を人のライフスタイルだけで考えるのではなくて、家と地域コミュニティ、自然環境、仲間とのふれあい、余暇の過ごし方など、様々なキーワードで総合的に考えて、楽しく、活き活きと生きる住まいの提案が時流になりつつあるというお話も、大変参考になりました。
大学も主体性を持って、自らの存在を社会の中の一員であるという観点で見直す時期に来ていると感じました。