ふるさと財団 利尻町調査 その3

①利尻を実感できるスポット

お昼は、新横浜のラーメン博物館に出店中の「味楽」さんで、全国区で名物となった利尻ラーメン「焼きしょうゆラーメン」を頂きました。解説通り、利尻昆布をふんだんに使用した甘みのある出汁に、焦げる寸前まで焼き上げた醤油を合わせることで、香り高く味わい深い逸品であり、独特の香り高い風味とスープの深い味、そして、いまでは北海道ラーメンの特徴とも言える西山製麺の中太ちぢれ麺に満足の逸品でした。利尻は北海道のお土産人気NO.ワンである「白い恋人」の箱が利尻富士であることは有名ですが、利尻昆布や利尻産のウニ、そしてこうした全国区で「NO.ワン」と評される商品や景観を創造する努力に感服することしきりでありました。

腹ごしらえの後は、「味楽」さんのはす向かいにある海産物直売店「米田商店」にて、各自、土産物を買い求めました。わたくしは、娘に採れたてのエゾバフンウニを二箱直送してもらいました。女将さんから「今の時期の最高級品だから、味は折り紙付きですよ」とご説明頂き、ウニ丼に舌鼓する娘の姿を思い浮かべながら、心から幸せを感じました。

②沓形岬とホテル利尻周辺

沓形岬(くつがた岬)は、利尻山から礼文島を見渡せる場所でハマナスなどの海岸植物の季節とあり、いろいろな花々を見ることができました。また、キャンプ場が整備されており、多くのバイクや車で賑わっていました。

また、宿泊させて頂いたホテル利尻は町営の施設であり、利尻・礼文で唯一の源泉掛流しの温泉が旅の疲れを癒してくれます。その特徴は、国内トップクラスの炭酸水素含有量を誇り、お湯は透明ですが、空気に触れると赤く変色するため、温泉のお湯の色は茶褐色です。「源泉掛流しの”美肌の湯”として利尻島内外を問わず多数のお客様に人気を博しております。」がキャッチフレーズとのこと。露天風呂もあり、海を見渡しながら、ゆっくりと入湯できる濁り湯としては最高クラスでありました。また、ホテルの前の海外では、ウニをとる小舟が出ていましたので、写真を撮らせて頂きました。

また、まちの中心市街地はコンパクトで、港には多くの漁船が停泊して、カモメが多く飛んでいますが、本土のカモメより、食べのもの栄養が豊富なせいでしょうか、身体が一回り大きいように感じました。また、人を恐れないようで、近づいても逃げないことに驚きました。一方で、カモメが増えすぎ、その糞を干した昆布の上に落とす被害が激増していると説明を受けました。等級が厳密に定義されて、その品質を確保・担保してブランドを高めている「利尻昆布」ですので、駆除を求める声もあるようで、糞害は深刻な問題のようです。
さて、利尻町役場の裏の北見富士神社に参拝してから、街並みを見学して参りました。公共交通については、宗谷バスターミナルに、多くの観光バスが並んでいました。朝の散歩で参りましたが、島内観光の周遊バスが、Aコース、Bコースの二系統、発車を待っていました。また、北海道のご当地コンビニで日本一古い歴を持つコンビニでもあるセイコーマートが、朝から大勢のお客さんで繁盛していました。

③湧き水

利尻島は、利尻富士が蓄えた豊富な水が、島の数か所に湧き出しており、その水は軟水として甘い味がすることで有名であり、日本百名水に数えられている。説明によれば「利尻富士町側にあり名水の筆頭である「甘露泉水」、同じく利尻富士町鴛泊にある「長寿の泉水」「姫沼湧水」、さらに利尻町にある「麗峰湧水」の4か所。他にも名前はないものの突如蛇口が設置されている箇所もあり、いずれも無料で冷たい水を飲めるので、利尻島を一周観光する際は飲み物には困らない。」とあり、私たちは、大久保さんのご案内により、利尻町の「麗峰湧水」を賞味させて頂きました。

鹿児島県知名町が鍾乳洞から湧く「硬水」であるのに対して対照的な味ということで、両町の水比べ、利き酒ならぬ利き水企画も面白いと思いました。

④オタトマリ沼

島内を一周しながら、利尻空港にお送りいただくこととなり、島の南東に位置する、利尻島で最大の湖沼であるオタトマリ沼へご案内いただきました。白い恋人の撮影地としても知られる、利尻礼文サロベツ国立公園内でも屈指のビューポイントです。この日は山頂に少し雲がかかっており、逆さ利尻富士をきれいに見ることはできませんでしたが、アカエゾマツの原生林に囲まれた美しい沼では、さかんにカモメが飛び交っており、北海道の雄大な自然を感じることが出来ました。