札所巡り~その2

松山で一泊して、翌日の3月6日は、これまで訪れたことのない札所を参拝して、岡山へ帰ることにいたしました。
まずは松山市内八ヶ寺の打ち始めの霊場である四国八十八箇所霊場第四十六番札所養珠院「浄瑠璃寺」です。
浄瑠璃寺は、その縁起を辿ってみると、行基菩薩が奈良の大仏開眼に先だち、和銅元年に布教のためにこの地を訪れ、仏法を修行する適地として伽藍を建立した。白檀の木で薬師如来像を彫って本尊とし、脇侍に日光・月光菩薩と、眷属として十二神将を彫造して安置した、とあります。
境内にそびえる樹齢約1,000年のイブキビャクシンの大木は見事で、木の精霊が降り注いでくれるかの錯覚を感じました。
また、仏の足を刻んだ石があり、「乗るとご利益あり」との教えで、さっそくに素足になって乗らせて頂きました。とりあえず健康長寿をお祈りいたしました。

次は、四国八十八箇所霊場第四十七番札所妙見院「八坂寺」です。
縁起は、修験道の開祖・役行者小角が開基と伝えられ、飛鳥時代の大宝元年、文武天皇(在位697〜707)の勅願により伊予の国司、越智玉興公が堂塔を建立した、とあります。
本堂の地下室には、全国の信者から奉納された阿弥陀尊が祀られていました。

さて、次は四国八十八箇所霊場第四十八番札所安養院「西林寺」です。縁起によると、聖武天皇(在位724〜49)の天平13年、行基菩薩が勅願により伊予に入り、国司、越智玉純公とともに一宮別当寺として堂宇を建立した、とされています。梅の古木は今が盛りで、鼻を近づけて香りを楽しませて頂きました。
本堂ももちろんですが、川に架かる橋と山門のバランスが見事で、静かな佇まいが札所としての凛とした素朴な雰囲気を漂わせていました。