札所巡り~その1

墓参を兼ねてまん延防止等重点措置が発令されていない愛媛県で休日を楽しみました。
3月5日、郷里西条市で書店を営んでいる佐藤日進堂を訪ねました。
書店の隣地が空いたため造成して、記念館を建てたいとの知らせを聞いて現地を訪問いたしました。
まずは商店街の道路との接道面を整備するところから始めるとのことです。
住吉神社にお参りして、商店街にある三谷製菓店で桜餅を買い求めました。
懐かしい味です。
そしてお昼は定番の讃岐うどんの名店「七里茶屋」にてお気に入りのざるうどんを食し、腹ごしらえを済ませてから、四国八十八箇所霊場第五十番札所瑠璃光院「繁多寺」に参拝いたしました。

縁起によると、天平勝宝年間に孝謙天皇(在位749〜58)の勅願により、行基菩薩が薬師如来像を彫造して安置し、建立したと伝えられ、奈良時代に建立されて以来、1000年以上もの歴史を持つ寺院です。高台からの眺めがよくて、落ち着いた雰囲気が漂う境内で一息入れました。池の鯉の姿もあでやかでした。

次に、松山へ来ると必ず参拝に訪れる、四国八十八箇所霊場第五十一番札所虚空蔵院「石手寺」に参りました。縁起によると、神亀5年(728)に伊予の豪族、越智玉純が霊夢に二十五菩薩の降臨を見て、この地が霊地であると感得、熊野12社権現を祀ったのを機に鎮護国家の道場を建立し、聖武天皇(在位724〜49)の勅願所となった、と記されています。あいにく風が強くてお線香の灯がつきにくかったのですが、煙を身体に頂きながらコロナ渦から家族を守っていただくよう家内安全を祈願いたしました。
そして久しぶりに松山城へ登城してみたくなり訪れました。
暖かかったので、ロープウェイではなく、風に揺られながらリフトで登ることにいたしました。リフトを降りてゆっくりと頂上を目指しました。
早咲きの桜が見頃を迎えており、紅白の梅と共に春の訪れを感じさせてくれました。
天守閣を眺めながらひと休みです。
ほんのりと上品な梅の香りが漂います。
ここ松山は、時の流れが、本当にゆっくりとしています。

漱石の坊ちゃん像と正岡子規の写真にご挨拶をして城を後にいたしました。
誠に穏やかな時間を過ごすことができました。