父母が他界いたし、実家の愛媛に帰省する機会が減りました。
悩みの種が、庭の木立の手入れです。
特に、木蓮、金木犀、クロガネモチの3本が、巨木と化してしまい、屋根の高さを越えて、枯葉が前の公園に落ちるなど、ご近所にご迷惑をおかけしています。
11月29日は、本学の法学部の卒業生で、新見市で活躍している佐伯佳和さんに、軽トラに七つ道具持参で来ていただき無理をお願いして根元から倒木して頂きました。
流石に林業男子としての腕を磨いたプロの技で、次々と作業は進みました。
私はリハビリ中であり、力仕事が出来ないために傍観者でありました。
鳴り響くチェーンソーの音に、トンビが頭上を何度も旋回しました。
倒木した木々で庭が埋め尽くされましたが、お隣さんが「うちの畑に運んでいいよ、あとで燃やしておくから」と声をかけて下さり、おかげで助かりました。
おまけにミカンまで差し入れてくれ、「立派な木なので切るのは残念だけど、高齢化と人口減少が進み、空き家が増えて、どこの家でも手入れが出来なくなって、手を焼いているから仕方がないね」と話してくれました。都市ですと、隣の枝が少し境界を越えただけで、クレームがつきます。
お隣さんのお心遣いと郷里のコミュニティのありがたさを改めて実感いたしました。
これで枯葉の害が招くご迷惑を心配せずに過ごせます。
倒木した報告を、赤い実をつけたクロガネモチの木を菩提寺の墓前に供えました。
佐伯さんの重労働と思いやりに心から深く感謝した一日でした。