4月最初の土曜日となる4日は、午前中に母の葬儀費用の清算など所用を済ませ、午後から岡山市内の手近で、かつ、人出が少ない静かなところで気分転換をしようと、旭川支流の宇甘川沿いをドライブしました。
途中、天保10年の建築で、江戸時代後期の建築・生活様式を伝える大庄屋「旧河原邸」を訪ね、週末金・土・日しか営業していない蕎麦を、見事に手入れされたお庭を眺めながら、趣のある座敷の主が座ったであろう床の間の一等席にて、鳥セイロとかけ蕎麦を二つ注文いたし食しました。
手打ちとあって冷たい蕎麦も温かい蕎麦も絶品でした。
岡山市の観光案内によれば「邸の中心となる母屋は、大型の入母屋造りと呼ばれる建築様式で、大黒柱にケヤキを使い、松を主材として、納戸、台所、土間などに栗材を用いるなど、風土と暮らしにマッチした工法となっており、このため江戸時代から現代まで改装を加える必要のないほどの耐久性を生み出しています。土間には母屋の模型のほか、石臼やかまどなど当時の日常品を展示。実際に見て、触れることのできる「昔の生活体験コーナー」として当時の暮らしと故郷のぬくもりを体感していただけます。また、三間つづきの表座敷、奥座敷に残された法橋義信の襖絵・奥納戸の天井裏に設けられた隠し部屋など邸の歴史がしのばれます。」とあります。
訪れる人も老夫婦が二組ほどで少なく、屋敷内をゆるりと拝観して廻りました。
母屋につながる離れの2階座敷からは、集落の向こうに山々がくっきりと見渡せ、御伽草子の世界が広がります。
旧河原邸を後に、途中、桜の綺麗なスポットにクルマを停めて、風で川面に舞い落ちる桜の花びらを眺めました。
宇甘渓谷では、宇甘川の水が少々濁っていたのが残念でしたが、山つつじや桜に新緑の新芽が映え、シンボルの「赤橋」と奇岩そそり立つ山肌に咲く山桜の景観は見事でした。
市内中心部から1時間足らずで、こうした自然豊かで四季の景観に恵まれたスポットがある岡山市は、魅力的な都市であると言えましょう。
おかげで、新鮮な空気を満喫でき、気分転換をすることが出来ました。