四万十物語を堪能

愛媛の片づけを切り上げ、6月13日、天然鰻のシーズン到来と聞いて、一路、四万十を目指しました。天然鰻の猟期は、「冬眠から目覚めて水がぬるみ、活動が盛んになる5月ころから冬眠前の12月ころまでです。冬の産卵時期に近づくほど脂が乗るため、あっさりした味が好みの方は夏に獲れた鰻を、こってり好きな方は冬場に召し上がるとよい」とされています。
合併により、四万十川の上流から河口まで広がる四万十市は、四万十川と共に暮らしを支えていると言って過言でありません。
また、旧中村市は四国の小京都と言われ、歴史と文化にも彩られた土地柄です。

「四万十市郷土博物館」では、この四万十川の紹介と解説をガイドさんにしていただきました。また沈下橋も、下流から上流までいくつも見学して回ることが出来ました。

お昼には、前回はコロナ渦で休業中だった、念願の「四万十屋」さんが営業していましたので、天然の鰻重をメインに、ゴリや青さ、そして小ぶりの天然鰻のてんぷらを注文して、ノンアルビールで楽しませて頂きました。
注文し過ぎてしまい、女将さんに笑われました。

さて、時間を気にしながらですが、また、訪れたくなり、さらに四国最南端(土佐清水市)の足摺岬へと足を延ばしました。

ここは四国4県観光で、あちらこちら見どころは多いのですが、私は足摺岬が一押しです。瀬戸内で生まれ育ったためか、雄大な太平洋に惹かれるのかもしれません。
また、ここは亜熱帯気候に属しますので、自然林の様子も魅力で、散策コースが大好きです。観光時期は冬の椿の季節となります。

そして四国八十八か所札所は「第38番札所 蹉跎山 補陀洛院 金剛福寺」です。
当寺は「四国の最南端、国立公園の足摺岬を見下ろす丘の中腹にあり、境内は120,000平方メートルを誇る大道場。弘法大師はその岬突端に広がる太平洋の大海原に観世音菩薩の理想の聖地・補陀落の世界を感得した。」と紹介されています。
さて灯台まで参り、また、札所参りを済ませましたので帰路につきました。

帰りには、再び四万十川を登り、上流の道の駅「よって西土佐」で土産を仕入れました。
店内は、創意工夫で溢れていて、軽トラックを店内に乗り入れて、それが野菜の販売ブースになっており、フロントガラスには、栽培・生産者の顔写真が並んでいました。
商品も、地元の食材を上手に加工した内容が多くて、とても参考になりました。
ともあれ、岡山から足摺岬を往復して、約600キロのコースでありました。
今年は63歳になります。
そろそろ、無理なドライブもセーブしなければならないかもと少々反省いたした四万十物語でありました。

豊かな自然と天然食材「四万十屋」にて天然物を堪能
創意工夫の道の駅「よって西土佐」
歴史と文化と南海地震の記録「四万十市郷土博物館」
太平洋の広大な砂浜と足摺岬の断崖絶壁に感動