それから、紅葉を探しに東備方面へクルマを走らせ、久しぶりに和気町にある「和気神社」に詣でました。境内の裏を巡る遊歩道は紅葉が盛りです。ここの遊歩道には、先人が詠んだ和歌があちらこちらにたてられています。それを眺めながら散策を楽しみました。ここ和気神社は、和気清麻呂が祀られています。奈良時代、「道鏡」事件のおり、身を挺して天皇を守った忠義の人として言い伝えられていますが、そのときにイノシシが脇役として清麻呂を助ける役割を果たしたとされ、ここ和気神社の狛犬は猪です。境内には時節柄七五三の祝いに家族連れが数組訪れていました。和気清麻呂像を眺めながら、1時間ほど芝生に寝転んで、日向ぼっこをさせていただきました。
お昼は和気駅前で「岡山ラーメン」を食してから、午後から備前市にある国の特別史跡「閑谷学校」に参りました。ここ閑谷学校は、約300年前に岡山藩主池田光政によって創建された、庶民教育のための日本最古の藩開設の学問所です。講堂は国宝で、孔子廟や見事な石垣など見所の多い興味深いスポットです。また、平成27年4月の日本遺産第一号の認定に続き、平成29年4月28日には日本遺産第三号「きっと恋する六古窯-日本生まれ日本育ちのやきもの産地-」の構成文化財として旧閑谷学校の備前焼瓦が認定され、日本遺産ダブル認定となっています。 さて、もみじの色づきは最高潮で、深紅の葉が晴天の青空に映えています。そして孔子廟前には、樹齢100年を超えると言われている2本の楷の巨木が見頃で、普段は開いていない正門が開けられており、見物客の「インスタ映え」するシャッターポイントになっていました。