第34回SPOC研究会

第34回となる「おかやまスポーツプロモーション研究会」が、6月30日、奉還町「りぶら」で開催されました。

一般財団法人日本バレーボール機構の嶋岡健治代表理事・会長をお招きしました。冒頭、同機構は、東京オリンピック開催を踏まえ、2018/19シーズンより「スーパーリーグ(仮称)」構想を核とした「Vリーグ改革」を推進する流れが加速していると力強いご挨拶を頂きました。

続いて岡山シーガルズの河本昭義監督が「岡山シーガルズを日本一にする会(仮称)」について発表、小職がグランドデザインについて説明させて頂きました。また、日本政策投資銀行地域企画部から桂田隆行調査役が、スポーツ庁、経済産業省が作成した「スタジアム・アリーナ改革ガイドブック」の要諦を披露しつつ、岡山シーガルズの活動展開について、政策的かつ戦略的な知見から数々のアドバイスを頂きました。岡山シーガルズ、ファジアーノ岡山、岡山商工会議所、岡山経済同友会、中国銀行、地元商店街、JR、岡山県、岡山市、岡山市コンベンションセンター、山陽新聞、テレビ局各社はじめ、経済産業省中国経済産業局、日本貿易振興機構(ジェトロ)、笹川スポーツ財団など、過去最大の50名を超える参加がありました。

さて、岡山シーガルズは1999年東芝シーガルズの廃部を受け、バレーボールVリーグで日本初となるクラブチームとして富山県で産声をあげ、2000年のVカップ準優勝、2001年第2回大会優勝、富山国体優勝など実績を重ね、2001年に岡山県からの招致を受け、チームの活動拠点を岡山へ移しました。

爾来、地域の熱烈な支援を得て、2002年高知国体から岡山国体を含む史上初となる国体5連覇、国民体育大会では現在まで10回優勝、「2013/14Vプレミアリーグ」では最高位の準優勝を果たしています。

また、2006年4月、地域名を冠した「岡山シーガルズ」とチーム名を改称し、名実ともに地域密着型のクラブチームとなることを宣言して活動しています。その間、2012年には全日本代表チームに山口舞選手が選出され銅メダルを獲得、毎年日本代表選手を輩出するチームとなり、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは山口舞選手・宮下遥選手が出場し5位入賞を果たし、来る東京オリンピックには宮下遥選手をはじめ有望選手がチームに在籍、複数名の代表入りが期待されメダル獲得を目指しています。

また、「スーパーリーグ(仮称)」構想を核とした「Vリーグ改革」による新たなリーグの発足は、岡山シーガルズが目指す理想の方向性と合致する内容であり、結びで、嶋岡会長から「岡山シーガルズが果たす役割は大きい」として熱い期待が寄せられました。

本日のSPOC研究会では、多くの参加者から、今回の「Vリーグ改革」に呼応して「岡山シーガルズを日本一にする会(仮称)」を発足させ、オールおかやまによる一層の支援強化を図るべし、との激励を頂戴いたしました。なお、6月16日開催の岡山商工会議所常議員会において、本提案がなされ承認を賜ったところです。

岡山シーガルズとしては、応援頂けける皆々様の後押しにより「Vリーグ改革」に合わせて組織体制を整備・強化し、更なる高みを目指して精進と研鑽を重ねて参り、この度の改革を起点とした「岡山シーガルズを日本一にする会(仮称)」の発足に合わせて、岡山シーガルズを「おかやまを元気にする装置」として活用頂くことを目指します。

そして、SPOC研究会メンバーは、岡山が一体となり「地域のお金を地域で循環させる」骨太の地方創生を実現するために、新たなアリーナの整備・活用・経営のビジネスモデルを描いていくことを宣言しました。

懇親会も河本昭義監督による決意表明があり大盛況でした。

地方創生とスポーツとの関係強化を重要な課題と位置づけて前進を続けて参りたいと思います。