ローカルサミット打ち合わせ

10月17日、ローカルサミットの会場現地である倉敷市酒津で関係者により打ち合わせでした。

酒津公園界隈は、倉敷の奥座敷って感じの素敵なエリアです。11月5日の午後から開催予定の第3分科会では、はじめに酒津公園周辺を散策します。
ここ酒津の疎水は、先人の知恵により、高梁川の風土が育む豊富な水資源が、地域の環境に適した形で、農業利用はじめ地域社会を構成する人々の暮らしに恵みを与えてきました。そして地域経済を支えるエネルギーとして、今なお、脈々とその重要な役割を果たしています。


この美しい自然環境の象徴として、また、水資源を活かして地域コミュニティを元気にする取り組みとして八ヶ郷用水沿いで日本有数の「ホタル観賞会」が開催されています。

この「疎水百選」にも選ばれた近代を代表する建造物としての評価も高い「東西用水」水門をはじめ、歴史・文化に深い縁のある酒津周辺を見学・散策、そして「ホタル復活への取り組み」を、地域の世話約からお聴きすることにより、第3分科会のテーマの動機付けを行います。
 ちなみに、この「疎水百選」の選定基準は下記の通りであり、今回のローカルサミット第3分科会のテーマと趣旨にふさわしい内容です(疏水名鑑HPより)。

農業・地域振興
食料の安定供給や地域の農業振興に効果を発揮したものや、農業用水に加えて、産業や都市の形成など地域振興に効果を発揮したもの。

歴史・伝統・文化
歴史的・文化的な施設を有するものや、水を巡る伝統儀式や習慣が残っているもの。また、築造にまつわる由緒、偉人、知られざる歴史を秘めたもの。

環境・景観
ホタルや水棲生物など、さまざまな生き物が生息する、水質の保全や生態系豊かなもの、あるいは、疏水のある農村景観の美しいもの。

地域コミュニティの形成
洗い場や散策路等として地域の日常生活に欠かせない施設として利用されているもの、また子供から大人まで男女の参画による保全活動の盛んなもの。

案内役は、酒津榎窯を主催する武内立爾氏(酒津のホタルを親しむ会 会長)です。

この日は、武内氏にご案内頂き、生きたカワニナを久しぶりにみました。源氏蛍と平家蛍が育っています。倉敷市酒津の旦那衆の心意気は凄いと感じました。

また、会場となる「旧原田邸」を訪れ、分科会テーマである、流域・命を支える「風土・思想と環境・エネルギー・経済・金融」について、具体的な流れを決定しました。

多くの皆様のご参加を期待しております。