ミャンマーの最新事情を学ぶ

長きにわたり国際協力機構(JICA)の派遣医としてミャンマーの医療支援を続け、C型肝炎の予防対策に尽力されてきた、岡田茂岡山大学名誉教授(NPO法人日本・ミャンマー医療人育成支援協会理事長)から、4月12日、混迷を続ける最新のミャンマー事情を拝聴する機会を頂きました。


岡田先生からは、新聞各紙やテレビ報道にあるとおり、ミャンマー軍がクーデターを起こして、アウン・サン・スー・チー氏を長期間軟禁、その後は、治安、病院などの保健、それに子供たちの安全や教育など、国が果たすべき中核機能が著しく低下、今も激しい戦闘が続き、連日市民側と軍側に犠牲者が出ていて、戦闘は先が見通せない泥沼化しているため、実質的な内戦状態に近いのではないか、とご説明頂きました。


岡山大学は、平成26年9月に文科省ミャンマー留学コーディネーター配置事業に採択されました。その背景には、岡田先生を中心に進めて参りました、軍政下の経済封鎖期間も含む、ミャンマーとの20年近くに及ぶ医学系での交流実績が評価されたと言えます。そのなかで、国立六大学(千葉、新潟、金沢、岡山、熊本、長崎大学)の二件のJICAプロジェクト(工学・医学)という実績や国立六大学国際連携コンソーシアムという広い受け皿を活かして、オールジャパン体制を標榜した事情があります。


岡田先生は、今年、84歳になられますが、誠にお元気であられ、最新の活動で持ち帰られた、記念のシャツを広げながら、子供たちの健康と将来を案じておられました。


この日は、月に1回、NPO法人こくさいこどもフォーラム岡山世話人の安藤弘子様(写真)が、おもてなし役を務める夜の席であり、彼女のお手製のプリプリ牡蠣おでんとおにぎり、お新香を賞味しながら、大人の時間、凛とした、春の宵を過ごさせて頂きました。

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