いざ鎌倉

NHK大河で鎌倉殿が放送されたわけでは無いのですが、朝から友人と待ち合わせて、3月4日、鎌倉散歩を楽しみました。
鎌倉詣では何年ぶりでしょうか、たぶん、10年以上はご無沙汰で、前回はたぶん妻と二人で出かけたと思うのですが、最近の記録として、いつ、誰と行ったか、正確な記憶はなくなっています。

さて、今回の目的は、お互い還暦を越えた二人が、残りの人生をいかに過ごすか、散歩を楽しみながら、日柄、語り合うことが第一の目的でありました。
彼は現役時代の、そして私は東京時代の共通の話題を語りながらの将来設計を語る散歩です。
もちろん、お金や名誉などを目的にしていません。
一方で、ささやかながら、如何に世の中のお役に立てる生き方を全することができるかを共通ゴールにすることで気持ちは一つであると確認いたしました。

JR新宿駅で待ち合わせ、JR北鎌倉駅で下車、瑞鹿山円覚寺を、時間をかけて参拝、境内にある弓道場がお堂と一体をなしていましたので、弓を射る様子をしばらく拝見させて頂きました。カラフルな矢羽根が印象的でした。
仏殿を拝観して、大方丈のお庭を眺め心を静めました。
国宝の舎利殿は、中へは入れませんので御門からの見学でした。
最後は山頂の国宝の鐘楼まで上り梵鐘を拝見いたしました。
やや花霞ではありましたが、お天気がよかったので、鎌倉の山々の向こうに雄大に顔をのぞかせる富士山を遠望できました。
江の島からの富士山は有名ですが、ここ円覚寺からの眺望も素敵です。

そして、徒歩にて建長寺まで参りました。
三門前で開催されていた和尚による土曜講話をしばらく拝聴させて頂きました。
また、仏殿の建長寺本尊である地蔵菩薩は優しい中に威厳を放っておられました。
そして法堂には千手観音が鎮座し、天井に描かれた雲龍図の絵も見事であり、いまにも舞い降りてきそうな緊張感が堂内に漂っていました。
ここ建長寺の鐘楼も茅葺屋根の国宝であり、誠に見事な梵鐘でありました。

そして峠を越えて鶴岡八幡宮へ詣でました。
お昼が近づく時刻となり、大勢の参拝客が本殿前に列をなしていました。また、結婚式を挙げる新郎新婦とご親族が、大勢の参拝客から祝福を受けていました。

ここでお昼となりましたので、大勢の観光客で賑わう小町通の様子をチェックさせて頂き、人ごみを避けて、鎌倉駅の裏側の銭新井弁天へ抜ける路地で、日本蕎麦屋をみつけて、腹ごしらえといたしました。ここまでで、はや、1万5千歩を越えていました。

そこで徒歩からタクシーに切り替えて、竹林で有名な「報国寺」で、見事に手入れの行き届いた竹林と静かにたたずむ庭園を見学いたしました。手入れの行き届いた、一本一本の竹は、誠に太くて、天に向けて青々と伸びています。ここではお茶席のご案内がございましたので、お抹茶を一服、竹林を愛でながら頂戴いたしました。

そして、ここから徒歩にて、花の美しい庭を持つ寺院で名高い「瑞泉寺」まで、再び、徒歩で参りました。お庭の奥の山をくり抜いた大きなほこらが目を引きました。山頂の奥の院に続く険しい山道を見ることができました。
残念ながら、花は水仙が境内一面咲き誇っていたであろう名残を拝見するにとどまりました。
そしてここから、再び、来た道を折り返して鎌倉駅まで徒歩にて戻りました。

〆は、鎌倉駅で江ノ島電鉄に乗り、長谷駅まで参り、鎌倉大仏に詣でて、友も岡山シーガルズの個人会員でありまして、岡山シーガルズの勝利祈願と、われわれ二人の人生セカンドステージプロジェクトの成功を祈念いたしました。
江ノ電で藤沢まで出まして、小田急線のロマンスカーで新宿まで帰り、友との再会を約束して別れました。
総歩数、約2万8千歩という、計測し始めて以来、最高記録です。
二日後か三日後辺りに、足にくると思いますが、記念に残る「いざ鎌倉詣で」でありました。