SDGsとこれからの企業経営

Tamashima Innovation Meeting ~玉島と企業の未来を考える会の第4回が玉島商工会議所で開催されました。

本会は、新型コロナ禍の影響やDXの加速化により社会経済が変貌するなかで、従来の経営手法にとらわれない新しい取組が求められています。地域が抱える問題点、今後経営に必要とされるテーマを地域の仲間と共に学び、自社の持続的な成長と玉島地域の発展を目指しており、第4回は、「SDGsとこれからの企業経営」と題して、小職が講師に立ちました。

日本の中小企業がSDGsに取り組む価値は、自社の企業価値向上という意味合いが強い点をお話申し上げました。また、日本のように少数の大企業と大多数の中小企業で産業構造ピラミッドが構成されている日本では、そのサプライチェーンがSDGsの趣旨やESG投資(環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字)の考えに反すると投資が呼び込めない時代になっています。つまり、気候変動問題(自然災害が続く日本では西日本豪雨災害の真備の事例)や人権問題(新疆ウイグル自治区の問題や国内では外国人技能実習生の労働環境)などの世界的な社会課題が顕在化している中、企業が長期的成長を目指す上で重視すべきESGの観点での配慮ができていない企業は、投資家などから企業価値毀損のリスクを抱えているとみなされる時代なのです。

こうした点をお話申し上げ、参加者の皆様、全員からご意見や質問をお受けするスタイルで進めました。
暮れのご多忙の中、時間をつくり、ご参加された経営者の皆様に脱帽です。