勝たんと打つべからず、負けじと打つべきなり

岡山県のマスコットキャラクター「ももっち、うらっち」、そして岡山県知事の応援むなしく、10月23日、24日、岡山シーガルズは東レアローズに連敗です。


しかしながら、新たに加入した選手たちの頑張りをベテランがフォローするなか、何度も良い流れをつかみかけました。
プロスポーツの勝負の世界は、いろいろな事を観るものに教えてくれます。

吉田兼好 「 徒然草 」第百十段に「双六の上手とおひし人に、その手だてを問ひ・・・・(双六 の名人に勝負に勝つ極意を尋ねる)」があります。
そのこころは「勝たんと打つべからず、負けじと打つべきなり」と説いています。
「勝とうと思って打ってはいけない。一心に負けまいとして打たねばならない」との教えです。
つまり、どの一手が一番早く負けそうかと考え、その手を使わないで、たとえ一目でもおそく負けるような手を使わねばならないとの意味です。
この段は、「一芸に達した者の教えは、身をおさめ国を治める道も、これまた同様である」と結んでいます。


試合後に河本昭義監督にお話をお聞きする機会がありました。
今季は多くの選手が退団して、新たに加入した若手に長いシーズンを託さねばなりません。
時はいつも留まることなく流れてゆきます。
スポーツチームにとっても、そして企業や自治体、さらに国家にとっても凄いスピードで時は流れてゆきます。
世代交代を余儀なくされるなか、ベテランがなすべき知恵と技、そして新しい世代が創り出す力、それらが一つになるよう采配をふるうマネジメントが求められます。
かならずバトンはつながれていくと信じて、チームの頑張りに拍手、明日に期待です。

いつも試合の前に頂くかもめ食堂のサービスです。
今回は玉島かしわ焼そばが気になりましたが超ヘビメタそうでベテランは断念いたしました。