文化庁『平成30年度戦略的芸術文化創造推進事業』

2月18日、「岡山CLUB RED RESTAURANT」が後楽園鶴鳴館を会場に開催されました。

後楽園は、まさに梅が満開で、香しい風が訪れる人の心を和ませてくれます。

後楽園の公式サイトによると、鶴鳴館は「江戸時代から伝わっていた建物は戦災で焼失し、その後昭和24年、山口県岩国市の吉川邸を移築したもので、武家屋敷のたたずまいをよく伝えるものです。江戸時代にあったのは茅葺きの建物で、数室に分かれ、使う人の格や用途に応じて使われていました。時には来訪者をもてなす部屋としても使われました。現在は、結婚式や同窓会など、広く一般の方に貸し出され利用されています。」と紹介されています。

今回の企画は、主催が「文化庁」と「ぐるなび」、後援は岡山県、岡山市、おかやま観光コンベンション協会、そして岡山大学地域総合研究センターです。「ぐるなび」の平本真樹さんとアライアンスを組み企画段階でお手伝いさせて頂きました。

メインテーマは、「若手シェフと若手備前焼作家が後楽園鶴鳴館で新しい食文化を創造」です。

ゲストとしてお招きいただき、文化庁のご担当者にもご挨拶させて頂きました。

ポイントは、まず「ユニークベニュー」(ふだんは見られないスポット=後楽園鶴鳴館)でのフレンチコースパーティーの開催です。

そして「おかやま」ならではの魅力を実感できるメニューの提供と備前焼のコラボによる相乗効果の演出が秀逸な企画に高めたもう一つのポイントであると思います。

そこでは、瀬戸内海や岡山三川はじめ自然を活かした食材の若手シェフによる新たな価値が創造されました。
加えて、おかやまならではの歴史や文化、食材の活用、現地生産者や生活者との交流促進を大切にした点が重要であると感じました。

すなわち、主催者の意図する開催目的やテーマに合致するストーリー性を地域(自治体、観光コンベンション組織、大学)が支援しながら、事業の継続性を大切に考えるなどを意図することができたと考えます。

全国の地域において観光インバウンド政策の展開が地方創生を一つのゴールとして試行錯誤がつづくなかで、大変に示唆に富んだ企画であったと実感しました。

事務方に近い立場で参加させて頂きましたが、朝日新聞さんの記事に写真を掲載頂きました。

多くのことを学ばせて頂いた「ぐるなび」さんとシェフ、陶芸家、関係者の皆様、そして文化庁のご担当者に感謝です。