島の暮らしを支える地域包括医療・ケアを学ぶ


11月17日から一泊二日、岡山大学と川崎医療福祉大学の学生たちが、笠岡市の白石島と北木島にて、実践型教育プログラムとして、介護ケア施設を訪問して、地域社会の実像を学ばせて頂きました。

4班に分かれての現地視察でしたが、私たちの班は、白石島で認知症の皆さんのお世話をしている施設の現場で本音のお話をお聴かせ頂き、学生たちの表情は真剣そのものです。

公民館で昼食を済ませ、午後からは、白石島の島内巡りを体験させていただきました。

瀬戸内の島の歴史や文化、そして落ち着いたのどかな空間と多島美に癒されました。

白石島

周囲約10kmの笠岡諸島で2番目に大きい白石島は、古来有名な風光明媚の地であり、国指定の名勝にもなっています。

お盆に行われる国指定重要無形民俗文化財の「白石踊」は源平水島合戦の戦死者の霊を弔うために始まったと言われており、唄い手と太鼓の周りを円を描いて様々な型の踊り手が回る、全国的にも非常に珍しい盆踊りであり、踊りの見学や体験ツアーも毎年行われ、多数の観光客を魅了しています。

夏の白石島は海水浴客も多く、岡山県の三大海水浴場にも数えられ、民宿、海の家もありシーカヤックなどのマリンスポーツも楽しむことができます。また国際交流ヴィラもあり、外国人観光客の姿もよく見られる島となっています。

その他にも、見どころは多く、鬼ヶ城と呼ばれる山の頂上近くにある「鎧岩」は、国指定天然記念物になっており、碁盤の目のように割れ目が入り、縦横の節理が直角に交差し鎧の直垂に似ているといった、まさに名前の通りの鎧のような岩となっています。

また、鎧岩に続く高台には昭和45年に建立された白色に輝く「仏舎利塔」があり、タイのワットパクナム寺院から奉納された仏舎利(お釈迦様の骨)と1200年前の釈迦如来像が祭られています。(笠岡市観光連盟HPより)」

さて、岡山シーガルズがVプレミアリーグ復帰で『フルセット大熱戦を制して初勝利』の連絡を、河本昭義監督の出身地、笠岡諸島を移動中に受けました。結果は岡山シーガルズ3(21-25,25-19,25-17,18-25,15-12)2PFUでした。


授業終了、学生たちは島の皆さんと交流会です。学生たちは島のコミュニティの結束の強さや少子高齢化が進む地域の課題を伺います。その中で、この喜びを地域の皆さんと分かち合い元気をお届けしたいと思いましたところ、交流会に河本監督の大親友である藤原様が学生たちのお世話をしてくださったことがわかりました。そこで、乾杯の音頭は藤原様にお願いいたしました。そのあと、皆さんたちと大いに盛り上がり、島の暮らしぶり、島の良さや課題について本音のお話を学生たちは伺うことができました。

お開き後、その夜は、学生たちは深夜まで、視察報告書の作成をしていました。

主担当の医学部浜田淳教授と小職は、合宿所から宿へ移り、全体の流れの確認と今後の指導方法について意識合わせをいたしました。

翌日、学生たちは班ごとに視察結果と課題解決に向けた提案を行いました。

1.白石島 町の暮らしを考えるデイサービス「だんだんの家」への訪問
2.多職種連携地域包括ケア~認知症対応型生活介護「あいあい」in 白石島~
3.働き口をつくり、一生暮らせる北木島をつくるためにデイサービス「すみれ」
4.北木島グループワークデイサービス「ほほえみ」

どの報告も、とても内容の濃い提案でした。

眠そうな顔つきの学生たちでしたが、お借りした合宿所の清掃を行い、晴々とした笑顔で船着き場へ戻り、北木島を後にして笠岡港へ無事帰港しました。