東京から友軍

昔からの友人たちが、大挙して8月4日、5日、一泊二日の日程で東京から岡山に駆けつけてくれました。メンバーは、弁護士、建築士、出版社、広報広聴の専門家、公共政策コンサル、金融・事業再生コンサル、危機管理コンサルなどの専門家集団に、地元からは岡山シーガルズのスタッフが加わりました。

4日午後2時、地域総合研究センター会議室に集合、テーマは、スポーツによる持続可能なまちづくり、人口減少時代の空き家対策、平成30年8月豪雨へのお見舞いと復興への思いなど、幅広に地方創生について討論、夕方まで約3時間、ほぼ休憩なしで熱い議論をくりひろげました。清水白桃、シャインマスカット、桃太郎ぶどうでおもてなしいたしました。

日が暮れてからは、後楽園「幻想庭園」へ参り、竹あかりに映し出される名園を散策していただきました。幻想庭園は、岡山の夏の人気イベントです。幻想的にライトアップした夜の庭園で、涼しい夜間の庭園散策を楽しむことを狙いとして、夜の特別開放がなされ、ビアガーデンや和文化体験、ゆかたDayなど多彩なイベントが行われています。8月いっぱい開催されています。ぜひ、皆様も夏の夜のひと時をお過ごし頂ければと思います。

さて、4日に開催が予定されていたお目当てのひとつ、岡山桃太郎まつり「岡山市花火大会」が中止になったことは残念でしたが、夜の庭園の美しさと岡山城の雄姿を堪能いただきました。あいにく人気のビアガーデンは、既に席が満席でしたので、夕飯は国際ホテルに移動して外のテラスでテーブルを囲み、親交を温め合いました。皆さん、山上にそびえる岡山を代表するホテルでのひと時に満足いただけたと思います。

5日は、前日の移動の疲れもあり、「京橋朝市」の見物は諦め、赤磐市にある岡山シーガルズ宿舎へ河本昭義監督を表敬訪問いたし、しばし意見交換の時間を持たせて頂きました。河本監督の飾らないお話に、皆さん熱心に耳を傾けていました。そして、隣の石窯パン工房「麦のひげ」で出来立てのパンとホットコーヒー(コーヒーは無料)で朝食をとり、それから岡山農業公園「ドイツの森」まで足を延ばしました。

現地では赤磐市の皆さんが休日にもかかわらず待機してくれており、遊休資産の有効活用、スポーツや地元産ワインである是里ワインを活かした地方創生など、「是里ワイン醸造場」視察やまちづくり論議をいたしました。ここではワイン醸造施設の視察や試飲、ソーセージ作り見学、園内散策、そして石窯で焼き上げたピザを堪能いたしました。猛暑の影響もあってかお客の入りの少なさに、いつしか課題を抽出・検討することとなり、関東の同様の施設との比較、ドイツ大使館との連携可能性の模索、ネーミングとイメージ戦略など、活性化に向けた具体策が話題にのぼりましたが、「難易度高いね」というのが本音でした。赤磐市から「帰りの新幹線で召し上がってください」とシャインマスカットを手土産として頂戴いたしました。ご厚意に感謝です。

赤磐市を後に、午後は岡山駅前で第25回「うらじゃ」を見物、皆さん初めての体験で、「高知の「よさこい」に似ていますね。若い力で熱中症も吹っ飛ばしますね」と言いながら、若者のリズム感あふれる演技に、汗を拭きながら熱心に見入っていました。

旅の終わりは、国宝「吉備津神社」へ参拝して頂き、国宝の本殿の荘厳な造りに感動頂き、また、「神事の起源は御祭神の温羅退治のお話に由来」すると言われる「鳴釜神事」の説明を受け、奉納されている真っ黒なススが付いた大きな「しゃもじ」は、「広島県の厳島神社にまつわる信者の方が奉納した1枚板のもみじの木でできています」など講話を拝聴しました。こうして岡山を満喫していただき、皆さんは帰路につきました。

地方創生は、われわれ地域が主体に進めることが大原則ですが、新たな発想やビジネスモデルなど、時には外の知恵を借りる必要もあると考えます。

この二日間で、多くのご意見や知恵を授かることができました。