岡山大学と岡山市は7月22日、「コンベンションの誘致・開催における連携・協力に関する協定」を締結しました。大学と市が連携することで、より多くのコンベンションの開催による交流人口の拡大、地域経済の活性化に繋げていきます。
調印式は、岡山市役所で開かれ、森田潔学長、大森雅夫市長、本学教職員ら約30人が出席しました。森田学長は、「この協定締結は、学都構想の実現に繋がっており、連携・協力し、人が集まる学会を数多く開催していきたい」。大森市長は、「スピーディーかつ丁寧な支援を通じ、コンベンション誘致拡大につなげていきたい」とあいさつしました。小職は、岡山大学での学会開催状況について学長の補足説明をさせて頂きました。
ところで、今回の協定締結までは、検討を始めてから随分と時間がかかりました。市長も交代され、担当される経済局長も3代目で、ようやく調印まで持っていくことができました。世の中で、スピード感が重要視される中で、官学や産学連携には、お互いの組織のカラーや仕組みの違いが横たわるため、互いが趣旨に賛同できても、いざ、協定となると、見えない壁のようなものが現れてしまいます。
地方創生を速やかに進めるためには、各組織の縦割り構造による弊害の是正や意思決定プロセスの透明性、予算措置をはじめとする人・もの・かねの相互補完性や平等性、互恵性や相互扶助性などを明確にするためのシステムを産官学が協働して構築する必要性を強く感じました。とは申せ、今回の協定の実績が出せるよう、岡山市と連携して汗をかいてまいります。
岡山市庁舎での調印式に続き、会場を岡山市勤労者福祉センターへ移し、岡山市都市戦略懇話会が始まりました。まず、岡山市政策局長から挨拶を受けました。テーマは、年度初めに岡山経済界、岡山市、岡山大学が一緒にアメリカオレゴン州ポートランド視察を実施した内容報告が、経済界、岡山大学、岡山市の順番でされました。ポートランドのまちづくりから岡山市のまちづくりは何を学ぶべきか、それぞれの立場・目線で話題提供がされました。9月には、岡山経済同友会がポートランドを訪問される予定です。益々の盛り上がりに期待が寄せられます。懇話会での次のテーマは、岡山市の基本政策審議会で議論が進む、次期総合計画についてです。岡山市から取り組み状況について報告がありました。多面的で詳細なデータや資料に基づきポイント説明がありました。岡山市が策定中の地方創生戦略にも深く関わりがあると感じながら、大いに学ぶことが出来ました。次に、岡山商工会議所から新たなまちづくり協議会が組成されたとの話題提供がありました。小職もアドバイザーに選任されています。イオンモール岡山とまちの連携、そして岡山市が建て替えをめざす、市民会館のあり方も含め、熱い協議会になりそうです。最後に岡山大学から「岡山発展協議体」設立検討に向けた準備会の提案をさせて頂き、岡山市経済局長の挨拶で閉会しました。
岡山市都市戦略懇話会終了後、岡山県環境保全事業団環境学習センター「アスエコ」の企業向け環境学習企画会議に参加しました。前の会議が長引いたため遅刻してしまいました。会議では既に企画が固まりつつあり、メニューのPRの仕方、チラシや案内の展開についてなど、具体的なシナリオ作りや広報戦略について議論が重ねられました。環境マネジメントや資源削減による経営改善メニューなど、県内企業向けに本格的な展開が始まります。また、アスエコさんの機関誌に小職の雑感が掲載されたことをお教えいただきました。
全てが一歩一歩ながら、前に進むと良いなと信じながらの活動です。