6月24日、地方創生人材支援制度報告会、とても勉強になりました。いろいろ感想はありますが、安倍首相、石破大臣はじめ、国の方々のお話を直接お聴き出来て、改めて自らの生き方を問い直す契機とさせて頂きます。ともあれ、会場となった合同庁舎4号館はエアコン凄くて冷え冷えしています。参加者全員が活動状況を報告しました。途中で、会場を総理官邸へ移して、代表者4名が、安倍首相の前で報告です。移動するために外へ出ますと猛暑、終了後に4号館へ戻り報告会の続き、そして会場を内閣府へ移して懇親会というスケジュールでしたが、屋内と外の温度差が激しく体温調節に難儀した1日でした。総理官邸で席に着き開始を待つ間に思いは巡りました。愛媛県の小さな町に生まれ、高校卒業後に東京へ出て、いろいろな職業を経て、いま大学教員として、ほんの些細ながら地方創生に取り組む自分の価値を、改めて深く問い直した瞬間でした。しかし、安倍首相や石破大臣のスピーチを拝聴しながら、逆立ちしても、政治家には向かないし、なれないと実感した瞬間でもありました。ともあれ、微力ながら、地域のお役にたてるように全力を尽くしたいと思います。総理大臣官邸で行われた地方創生人材支援制度報告会での安倍総理挨拶を総理官邸のHPから引用掲載します。
「地方創生人材支援制度がスタートをして、4月に第1陣として各地域に派遣された皆さん、そして、第2陣として7月に地方に赴く皆さんに、今日は、お集まりをいただきました。3月20日の壮行会の時には、地域の濃密な人的ネットワークの中に入って、地域の皆様の思いを受け止めながら、地域のために頑張ってもらいたいと申し上げたところです。ただいま、皆さんから報告がございました。まだ、4月から2ヶ月しか経っていないわけですが、さっそく様々な取組が結実している。頼もしく思ったような次第でございます。皆さんは大変、地域の皆様から期待をされているのだろうと思います。各地域には、それぞれの歴史もありますし、人間模様があるわけです。ここが、政策をちゃんと実行していく上においては、大切なことですから、その面においても、ぜひ皆さん、地域の皆様との人的なネットワークを作りながら、そうした人間模様も理解しながら、物事を前に進めていってもらいたいと思います。全て合理的に前に進んでいくわけではございません。しかし、皆さんは、基本的には皆さんの政策立案力で勝負をするわけでございますから、同時に、その政策を実際に実行していくことが大切なのだろうと思っております。成長戦略の第3弾を近々取りまとめるわけですが、その中におきましては、ローカルアベノミクスの重要性について、しっかりと位置付けてまいりたいと思っています。皆さんは、各市町村長さんたちの補佐役としての仕事ぶりが期待されているわけですが、先ほど申し上げました通り、即戦力として、ぜひ結果を出していただきたい。そして、地域において、正に地域の皆様の思いを感じ取っていただくと同時に、皆さんの新たな視点とともに、『政策力を持って地域の新しい地平線を切り開いていくんだ。』、という気概を持って頑張っていただきたいと思います。我々も大いに期待をしておりますし、皆さんがその期待に応える仕事をしていただいていることを誠にうれしく思っております。そして、さらにまた、明日、各地域に戻って行かれるわけでしょうが、さらに地域の皆様と楽しみながら結果を出していただけることを期待しています。」。
また、小職の担当させていただいている岡山県井原市での活動報告の要諦を紹介します。
1. 派遣先市町村における地方創生に関する取組・活動状況
「井原市では「元気いばら まち・ひと・しごと創生 人口ビジョン・総合戦略」の策定に向けて「元気いばら創生戦略本部」(市長が本部長)が設置された。そこでは、建設経済部長を地域創生監に任命して、所管部署として4月から地域創生課が設けられ、地域産業の活性化や定住促進、商工業の振興、観光資源・特産品のPR・イベントなど、元気なまちを次世代に継承するため、地域創生に係る施策を積極的に推進している。この地域創生課には4つの係があり、地域創生係(地域創生施策の総合推進、土地開発公社との調整、課内の庶務及び他の係の主管に属しない業務)、魅力発信係(地域創生事業の発信、営業活動、「でんちゅうくん」に関すること)、商工係(商工(鉱)業の振興、貿易、工業等振興奨励金に関すること、企業立地及び工業適地調査、商工(鉱)業の統計調査、計量器に関すること、労働福祉、関係機関及び団体との連絡調整、その他商工(鉱)業に関すること)、観光係(観光資源の調査及び開発、公園等の観光地及び観光施設の維持管理、経ヶ丸グリーンパークに係る諸施設の運営、広域観光、温泉、物産品の育成、開発指導等、関係機関及び団体との連絡調整、その他観光及び特産品に関すること)に分けて一体運営をしている。」
2. 今後予定している、派遣先市町村における地方創生に関する取組・活動
「6月4日、外部組織として、「元気いばら創生戦略会議」を設置した。委員は19名で、外部有識者(岡山大学)、行政機関(岡山備中県民局)、商工関係団体(井原商工会議所など)、各種団体及び公募委員で組織され、井原市の総合戦略の策定に関して、ご意見やご提言を頂き、これまでの総合計画に基づき実施された施策の吟味や新たな施策策定に向けた議論を頂くことになる。第1回は、冒頭、市長から挨拶があり、続いて選任された委員から自己紹介があり、続いて地域創生戦略顧問として、小職から自己紹介をさせて頂いた。続いて、会長、副会長の選出があり、会長には同僚である、岡山大学地域総合研究センター前田芳男准教授が選ばれた。副会長はNPO法人みんなの集落研究所の阿部典子理事長、井原商工会議所の川井眞治会頭が選ばれた。協議では、前田会長の進行により、事務局から「元気いばら まち・ひと・しごと創生 人口ビジョン・総合戦略策定にあたっての基本的な考え方」が示され、それを受けて、全委員より意見や感想が述べられた。今後は、ここで寄せられた意見に基づき、現在の総合計画をベースに地域創生戦略を検討する。次回は、ワークショップ形式で課題抽出、プラン案が策定され、井原市と市民が一体となり総合戦略を描く予定。」以上です。
さて、18:00から開かれた懇親会では、会費制ながら、大臣や政務官からの差し入れがあり、お互い苦労しながら活動していることや気心が知れたこともあり、大いに盛り上がりました。また、7月から第2陣として地方へ行かれる皆さんも加わり、自己紹介や名刺交換があちらこちらで活発になされました。
20:00にお開きとなりホテルへチェックインしました。たまたま岡山大学経営協議会委員の岡山トヨタ梶谷俊介社長と、東京出張が同じ、宿も同じ馴染みのアルカディア市ヶ谷だったので、寝酒の一杯を、ホテルの近くにある「BAR九段」で共にいたしました。梶谷社長は岡山経済同友会地域振興委員長でもあり、大学改革や地方創生についてウイスキーを片手に語り合いました。
翌日は、2時限目の授業があるため朝5時に起床、羽田から岡山空港経由で大学へ直行しました。