イオンモール幕張新都心調査

2月27日、かねてより懸案であった、敷地面積…約192,000m 2、延床面積…約402,000m 2(立体駐車場含む)、総賃貸面積…約128,000m 2という、関東最大級・年中無休のイオンモール幕張新都心を見学いたしました。
イオンモール幕張新都心調査
総武線で幕張本郷駅まで参り、バスで現地をめざしました。駅前にはイオン行きの列が出来ていて、連接バスの姿を見ることもできました。バスは満員で出発です。途中まではスムースに流れましたが、イオンモールが近づくと予想通り渋滞です。バスレーンとマイカーの区別をつけることができにくいため、公共交通優先のシステムが欲しいと感じました。
イオンモール幕張新都心は、グランドモール(G-MALL)が「大人」のライフスタイルモール、ファミリーモール(F-MALL)が「ファミリー」のライフスタイルモール、アクティブモール(A-MALL)が「スポーツ&家電」のライフスタイルモール、そしてペットモール(P-MALL)が「ペット」のライフスタイルモールという4つのモールで構成されています。駐車場は7300台収容、駐輪場も2500台と桁外れ、最初の2時間無料、以降20分毎/100円、ただし、3,000円以上のショッピングでプラス3時間無料、または、特定店舗の利用でプラス3時間無料、そして、イオンモールメンバーズカードでプラス1時間無料という設定になっていて最大6時間まで無料という仕組みです。果たして6時間過ごす人はいるのでしょうか。
さて、バスの終点Fモール前では、モール間の移動手段の一つとして人力三輪車タクシー「シクロポリタン(注)」が顧客の到着を待っています。フランス生まれのシクロポリタンは素敵なデザインの車体に電動アシスト機能を備え、モールの移動を支えながら行動範囲を広げる。さっそく、乗車して施設を周辺から眺めることとしました。二人乗りで@300円を基本料金として区間(距離)により100円刻みで料金が異なりますが、乗り心地は抜群でした。運転手のお兄さんは、初めは人力車の車夫からスタートしてベロタクシーの運転手を経て、現在、シクロポリタンの運転手だそうで、湯布院や新潟での経歴を披露してくれながら、シクロの良さをPRしてくれました。もちろん、イオンモール全体の紹介も忘れません。Gモールで降車した際に記念写真を撮ってもらいました。
イオンモール幕張新都心調査:人力三輪車タクシー「シクロポリタン」
また、駐輪場にはレンタサイクルも常備されています。実は、海浜幕張駅とイオンモール間を結ぶマックルと呼ばれるコミュニティサイクルが導入されています。台数は60台とのことですが、イオンモールを快速に行き来するには、このレンタサイクルがバスやクルマの混雑や渋滞を避け、一番早いモビリティに違いないと感じました。おまけに、無料(デポジット100円)で使える仕組みです。
イオンモール幕張新都心調査:レンタサイクル
いよいよ、店内の視察です。これは広くて、次から次へと新たな仕掛けが来店客を待ち構え、もてなします。まさにショッピングのディズニーランドと呼ぶにふさわしい感覚に襲われました。特に、おしゃれな、おじいちゃん、おばあちゃんが孫を連れている光景に目を惹かれました。イオンの戦略シナリオ通りです。もちろん、ペットモールエリアやアクティブモールの自転車売り場など、多彩なコーナーが大繁盛している様に、岡山のイオンモール開業の驚異について心を馳せますと、例えば学生のなかには、暇さえあれば通うようになるものが出ることは必至です。また、商店街や専門店への影響も避けられません。相当な脅威であるといわざるを得ません。
イオンモール幕張新都心調査
広大な敷地を廻り疲れ、さらに帰りのバスも渋滞でなかなかJRの駅までたどり着けなくて疲労はダブルで襲ってきましたが、新たな出会いの感動からか、新鮮な気持ちのまま、気がつけば東京駅まで戻っておりました。
岡山市の商店街や専門店など流通・小売業関係の皆様、一度は現地を訪れてみられた上で、対応策を検討されることをお勧め申し上げます。

注:日本ではドイツ発のVELOTAXI(ベロタクシー)の知名度が高いが、イオンモールで導入しているCyclopolitain(シクロポリタン)は、2003年フランス発で、電動アシスト機能を付加した三輪自転車タクシーとして、「Cyclo(シクロ)」に市民である「Metropolitain(英語ではMetropolitan)」を掛け合わせた次世代の環境配慮型タクシーとして登場して日本でも人気が出てきている。

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