担当する大学院地域公共政策コースの授業で、「高齢社会と医療・ケア」が話題となったため、7月3日のこの日は、医学部から浜田淳教授をお招きしてフリーディスカッションの授業としました。予想通りの暑さを吹き飛ばす、熱い授業となりました。
私のこの授業は「自治体経営戦略論」というお題を頂戴して進めています。学生は、県議会議員、市議会議員、県職員、市職員、病院経営など、広い意味で公務や公共性の高い仕事についておられる方々ばかりです。
▲ 医学部浜田淳教授(左)
皆さん、第一線で活躍している現役の方ですので、実際に直面されている、もしくは感じている課題を次々と浜田先生に対して質問されました。
中山間地域の医師、看護師不足の問題と行政の関連性、介護やケアの現場を支えている担い手の厳しい労働環境、岡山大学医学部や大学病院の地域医療や救急医療への関わり方や要望事項、地域包括支援センターの業務範囲の拡大と業務委託の問題、大型の総合病院とまちの病院の連携関係、医療費や介護費用と消費税の関係、国の医療・福祉・年金行政の方向性など、あっという間の90分間でした。全ての質問に対して、丁寧に対応された浜田先生に学生一同(小職も勿論)心から敬意を表しました。
この問題の根の深さと解決策の難しさを改めて痛感しました。
授業のあと、浜田先生と夕食を共に過ごさせていただき、浜田先生から「良い機会を頂きました」とコメントをいただき安堵しました。
難題ではありますが、できることから一歩、一歩取り組んで参ります。