瀬戸内市牛窓と西大寺を訪ねて

牛窓

1月21日(土)、あいにくの雨でしたが、瀬戸内市牛窓と西大寺を訪ねました。オリーブ園から眺める瀬戸内の景色は、雨に煙るなかで逆に幻想的な雰囲気に包まれ日常のストレスを癒してくれることができました。
船大工と宮大工の持つ技を継承する船屋台(ふなだんじり)を展示し、また江戸時代の朝鮮半島との交易を伝える朝鮮使節団を紹介した海遊文化館は、現代日本文化がいかに大陸の影響を受けながら、独自の技術や文化を生み出し、いまに伝えてきているのかを改めて伺わせてくれました。

船屋台

こうした長きにわたる歴史と自然の営みを支えてきている本連寺は見事に瀬戸内に映えていました”民家が建ち並ぶ漁村特有の狭い路地の一角、つい見落としてしまいそうな奥ゆかしさで、法華宗の古刹・本蓮寺の石段は刻まれています。ここの三重塔は海辺に映える全国唯一の塔、番神堂(三祠)は全国に3ヶ所しか重文指定されていない貴重な遺産のひとつです。(観光協会HPより)”また、新鮮な瀬戸内の魚を提供してくれる海鮮丼は天下一品です。

本蓮寺

牛窓をあとに、例年2月の第3土曜日に開催される裸祭りで有名な西大寺を訪れました。広い境内は岡山県を代表する寺院で、吉井川から境内の垢離取場へ引き込まれる清水をかけて催される奇祭は、人の持つ生への力を観音へ捧げる無限の可能性を具現化していると感じました。また、こうした日常の営みの喜怒哀楽を一気に発する祭事は、私たちの心の深層に宿る原点を理屈抜きに呼び覚ますものであると想像します。

西大寺

この境内を一歩でると門前町が広がり、そこは”ALWAYS三丁目の夕日”や最近ではNHKの”とんび” のロケ地に使われた五福通り商店街の懐かしい街並みが私たちを迎えてくれます。こうした歴史と文化、そして地元の味わいを活かしたまちづくりに取り組む人たちに触れさせて頂きながら、地域総合研究をはじめていきたいと思いました。

五福通り商店街