第2回観光研究会

公益財団法人 岡山県市町村振興協会が主催する第2回観光研究会が、7月12日13:00~17:00、岡山県市町村振興センターで開催されました。

今回は、新見市哲西にある「道の駅 恋が窪」を運営する、アクティブ哲西代表取締役社長の水上真一氏を講師にお招きして、「道の駅 恋が窪の管理運営について」と題して、平成28年度に国土交通省から「住民サービス部門モデルの道の駅」に指定された地方創生拠点として果たしている機能や運営に関する創意工夫や課題について、話題提供いただきました。

水上氏は岡山県にある道の駅連絡協議会の会長も務められており、道の駅に関する幅広い情報を提供してくださいました。また、参加者には事前課題として、実際に道の駅を訪ねて、その経営の様子についてヒアリングをお願いしていましたので、各人の報告についても的確なコメントをくださいました。

後段は、小職が観光事業に関係性の深い、地方創生に取り組む全国の自治体の事例を説明、また、関東で最も集客を集める道の駅のひとつである千葉県房総半島にある「道の駅 富楽里とみやま」の経営モデルと「JR対道の駅」のマーケティング戦略の違いについて話題提供させて頂きました。

次回は会場を岡山大学へ移して、いよいよ各参加自治体への観光事業企画提案書作りに入ってゆく予定です。

岡山県では、倉敷市美観地区に代表されるように本格的な観光事業に注力できる自治体もありますが、その一方で、観光資源や観光事業に関する経験に乏しい自治体が多くあります。そうした自治体が取り組むべき観光事業は、どちらかと言えば、地方創生がめざす、交流人口の増加策や移住定住策の促進による雇用機会の創出であったり、地域住民そのものの活躍の場作りや若者のICTを絡めた新規事業、6次産業化のきっかけづくりであったりすると考えています。

その地域の風土や資源を活用して、身の丈に適合した地域創生総合戦略で掲げるKPI(達成すべき数値目標)にマッチした観光事業企画を提案していただきたいと願っています。