アメリカで最も有名な都市はニューヨークですが、最も暮らしやすいまちと呼ばれるのが環境と暮らしやすさを重視するポートランドです。
脱車社会で自転車や路面電車のまち、ローカルフードがこよなく愛されるまち、様々なアーティストが活躍するまち、そして大学と地域が密接に連携するまち。こうしたポートランドのライフスタイルがどのように生まれてきたのか、その歩みと考え方、方法論を岡山のまちづくりに役立てるべくポートランド州立大学特任教授のスティーブン・ジョンソン博士(Steven Johnson(スティーブン・ジョンソン)ポートランド州立大学特任教授は、1970年代から、環境NPOをはじめポートランド(オレゴン州)のNPO、市民参加活動にたずさわり、1990年よりポートランド州立大学で教鞭をとられてきました。2001年アメリカ政治学会の都市政治部門で最優秀博士論文賞を獲得、2006年から世界20ヶ国125の都市で6000人が講義に参加しています。)をお招きして、まちづくりの基盤が市民の力と教育から成り立っていることを学びました。全体のコーディネートは岩淵泰先生と前田芳男先生が担当しました。
そのジョンソン博士は、12月11日(木)14:00-17:00 の公開講座 「ポートランドの市民参加史」岡山大学津島キャンパス国際交流会館での講演をかわきりに、12日(金)西川アゴラ、13日(土)岡山大学津島キャンパス創立五十周年記念館にて、まちづくりワークショップ「岡山のまちづくり物語-持続可能なコミュニティ」を実施してくださいました。
ワークショップでは、岡山版持続可能なコミュニティへの物語を作っていかれます。そのテクニックとして、効果的な市民参加の在り方や行政内部の調整などを学び、ワークショップを通して、次世代のリーダーを育成するという手法です。集まった市民や学生たちは熱心に聞き入り、そして積極的に質問をさせていただきました。12日の夜には荒木勝理事(社会貢献担当)・副学長をホスト役として先生の歓迎会を開催しました。
さらに、15日(月)には公開講座「岡山のまちづくり―ポートランドとの比較から」、16日(火)には「ポートランド州立大学のサービスラーニング」と題して岡山大学津島キャンパス創立五十周年記念館にて、市民参加を通じた持続可能なコミュニティ作りや人材育成プログラムについて熱弁をふるっていただき、岡山のまちづくりにいかに応用してゆくか対話型の講義を通じて、多くのことをお教えいただきました。長期にわたる講義と対話、心から深く感謝いたします。
また、この日に誕生日だった、岡山西川緑道公園界隈を中心にまちづくりを展開しているNPOタブラ・ラサの河上直美理事長の誕生日でしたので、みんながサプライズでお祝いしました。