「犯罪被害者支援シンポジウム」開催

犯罪被害者支援シンポジウム

10月22日、岡山県警察本部と共催による「犯罪被害者支援シンポジウム」を、岡山大学創立五十周年記念館を会場に開催しました。
このシンポジウムは、岡山県と岡山大学の連携活動推進の一環として企画されたものです。明るく健全な社会を築くために、犯罪被害者遺族の方による講話や専門家による対話を通じて、犯罪被害の実態、生命の大切さ、被害者支援の必要性について理解を深めることにより、「地域から被害者も加害者も出さない安全・安心まちづくり」や「ボランティア参加による被害者支援活動」への意識を高めていただくための企画という位置づけです。
犯罪被害者支援シンポジウム
企画の窓口と全体の進行役を担当いたしました。まず、岡山県警察本部犯罪被害者支援室の髙本恵介課長補佐から講話をいただきました。続いて、岡山県警察の男女職員による痴漢や異常者から女性が身を守るための護身術の実演がありました。
さて、基調講演では、「犯罪被害者の心情と現状~被害者支援の必要性について~ 」と題して、公益社団法人 被害者支援センターとちぎ事務局長で、全国被害者支援ネットワーク理事の和氣みち子氏から、実際にお子様を交通事故で亡くされた体験に基づき、話題提供をいただきました。会場は水を打ったように静かに和氣講師のお話に聞き入っていました。
犯罪被害者支援シンポジウム
休憩をはさんだパネルディスカッションは、テーマを「被害者にも加害者にもならないために」として、パネリストには、先ほどの和氣みち子氏、そして、岡山大学からは、大学院法務研究科教授で弁護士の吉沢徹先生、先の岡山県警察本部犯罪被害者支援室の髙本恵介課長補佐、そしてコーディネーター役を岡山大学大学院教育学研究科教授の山本力先生が担当されました。それぞれの立場から、交通事故被害や性犯罪被害がもたらす様々な悲劇と遺族への心身双方の後遺症、それに対するケアの考え方や実践的な活動展開について、活発な意見交換がされました。会場の学生からも突っ込んだ質問が出されました。
想像を絶する凶悪犯罪や理不尽さが際立つ犯罪が増える社会に歯止めをかけることは、なかなか難しいと思いますが、一歩、一歩、丁寧に積み上げる活動を今後とも展開して参りたいと思います。
講師の先生方を始め、岡山県警の皆様に感謝です。
犯罪被害者支援シンポジウム

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