金沢・熊本・岡山は、明治期に旧制四高・五高・六高が開学、今なお「学都」としての伝統と面影が継承されているまちです。この三都市と三大学が互いに集い、過去を振り返りそして未来のまちづくりを考えることは、大変意義深いことです。
また、岡山大学地域総合研究センターでは、自治体・経済界など関係機関と連携を深めながら国際学術都市「美しい学都岡山」を目指した活動を日々行っています。
こうしたなか、昨年の2012年には12月8日に、大学と地域の連携をテーマにシンポジウム「三都市シンポジウム 大学と地域の連携~学都の創生を目指して~」を開催し、まちづくり指導的役割を果たしている教員が会し、これまでの研究と実践を通して、見えてきたもの・すべきことについて議論を重ねたところです。
さらに、今年はこのシンポジウムを三市・三大学共同開催により市民・大学・自治体が連携したかたちで、三都市・三大学が互いに切磋琢磨し、これからの時代に即応した新たな「都市の魅力とにぎわいづくり」を考えるべく岡山大学創立50周年記念館金光ホールにて開催しました。テーマは「市民、大学、自治体連携による都市の魅力とにぎわいづくり」です。
▲ 荒木勝教授
冒頭、主催者を代表して岡山大学理事(社会貢献・国際担当)・副学長で地域総合研究センター 長の荒木勝教授が挨拶にたちました。それを受け、「三都市の魅力・まちづくり活動最前線報告」とした統一テーマで、金沢からは、「学生のまち推進条例と市民交流館活動の実際」、熊本からは「大学と自治体の連携による都市の魅力創出と商店街活性化」、そして岡山は「西川緑道公園界隈を中心としたNPO・大学・自治体連携活動」の演題で話題提供がなされました。
それを受けて続くパネルディスカッションでは、「三都市がめざす地方中核都市のデザイン」という題目で、オールフリーディスカッションによる徹底討論がなされました。
モデレーターは地域総合研究センターの岩淵泰助教がつとめました。会場からも積極的な質問が出され討議がなされました。最後に、ホスト役として経済学部の中村良平教授が結びの挨拶を行いました。小職は全体の司会・進行役を担当しました。
前日に岡山市内で開催された事前打ち合わせ会の写真も併せて掲載します。
▲ 事前打ち合わせ会
来年は、開催地を北陸新幹線の開業を待つ金沢へ移して開催できればと考えています。