この間、まち歩きやヒアリング、ワークショップの開催、企画提案会などの準備を続けてきた総社市山手地区「地域包括ケア活動」への具体的な学生参画による実践活動が開始されました。
7月1日のこの日は、法学部、工学部、教育学部の学生に留学生や岡山県立大学の学生を加えた総勢30名の学生たち、そして教員は小職と医学部から浜田淳教授、さらにAGORA職員が参加しました。総社市山手地区社会福祉協議会の役員の方々と懇談して、具体的な実践活動テーマが話し合われ、複数の活動テーマが決定しました。
この活動の目的は、実践型の教育プログラムの一環として位置づけ、今回の総社市山手地区の活動を通じて習得した学びの要素を糧に、各学部の専門的な知性の涵養や実践力の涵養、気概の養成を目標として、地域社会の現場で、さらに深く専門性を活かした学びを実践することにあります。
ここでは、関係する地域の皆さんと担当教員の果たすべき役割は大きく、参画させていただく学生たちが、大学教員の経験能力が及ばない実社会での実践知を実践活動を通じて効果的に体得すべく、山手地区社会福祉協議会の委員をはじめ、関係団体、学校園などの地域人や社会人と話し合いを持ちながら企画を進められるように、関係する教員と地域担当者相互がカリキュラム編成をコーディネートしながら活動を展開してゆく予定です。
地域の皆さんからの期待は、若者の感性・知性を活かしたまちづくりを起点とした、地域コミュニティの担い手養成、地域教育環境の改善、医療・ケアの活性化、世代間の対話と社会的絆の回復です。そこでは、総社市社会福祉協議会の事業計画との連携などをキーワードに活動を展開する予定です。
学生は地域社会から学び、地域のみなさんは学生の活力とアイデアを活かしてまちを元気にしてゆくという互恵性を重視して活動してまいります。
なお、この会議の模様は、当日の岡山放送(OHK)「スーパーニュース」で放映されました。OHKさん、ありがとうございました。