最終日、早起きをして、ナント市内のお店や朝の通勤通学風景、そして交通環境の現場を見て歩きました。フランスはどこもセンスが良い、素敵なまちが多いですが、ここナントも、どのお店も全てがお洒落です。旅発つ前の残された時間、もう少しだけナントを心に刻もうと、あちらこちらを時間の許す限り、ぶらぶら見て回りました。今回の調査では、パリでの研究会以外の日は、ほとんど毎日2万歩を超えて歩き回りましたので、ついに靴が壊れてしまいました。左右の足にマメも大きくできてしまい、痛くて歩くのが難儀になりました。それでも、性分でしょうか、楽しくて歩き回りました。
こうして、10月30日は、ホテルをチェックアウトして、一旦、荷物を沼口久美子さんのお宅に置かせて頂き、ナントの思い出にと、ナント城の見学にご案内頂きました。「この古城のあそこの塔で、ナントの勅令が調印されたのですよ」と沼口久美子さんから詳しいご説明を頂きました。そして数々の歴史のエピソードをお聞きかせ頂き、改めて欧州の歴史の深さと重さに感じ入りました。
そして、最後にナント都市圏共同体のコミュニティサイクルBiclooの管理運営拠点Espace véloを訪問しました。ここには、電動アシスト付き自転車や折り畳み型、二人乗り型など、多くのバリエーションの車両が用意されていて、さらに修理工場もありました。大いに学ばせて頂きました。
こうして、今回のフランス訪問の全行程をつつがなく終えることができました。
沼口さんがバス停までお見送り下さり、ナント空港までは専用バスで参りました。そしてナント空港からパリドゴール空港へ参り、羽田経由岡山空港まで、つつがなく無事に帰国いたしました。
岡山大学での海外調査は、これが最後になると思料します。
本当に、岩淵泰先生と床尾あかね先生にはお世話になりました。
そして、現地でお会いした、全ての皆々様にも心から深く感謝申し上げます。