おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム発足会


産学官が連携して主に先端デジタル技術を活用したイノベーションを創出し、その実践を通じて創出に貢献する人材を育成することで、県内の企業等の生産性や魅力の向上、若者の県内定着・還流を推進するため、県内企業、大学等の研究者及び学生が組織・分野の枠を超えて共創する「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム」(略称:OI-Startオーアイ・スタート)を岡山大学をプラットフォームとして設立、5月31日、岡山大学創立50周年記念館において発足会を開催いたしました。約200名の産学官金言による関係者が大集合、会場は強烈な熱気に包まれました。
冒頭、岡山大学を代表して、小職から皆様に心より歓迎の意と産学官連携を推進するこの重要なイベントにご参加いただいたことに感謝申し上げました。挨拶では、現代社会において、デジタル技術の進展は驚異的な速さで進んでおり、その影響は私たちの生活全般にわたり、このような時代において、産学官が連携して新たな価値を創造し、地域社会の課題を解決することは、非常に意義深いことであり、このOI-Startの設立により、地域の企業の皆さま、行政に携わる方々、そして大学等の研究者が一丸となり、イノベーションを推進するための強力な基盤が整ったことを宣言させて頂きました。
これにより、地域全体が一体となって、新しいアイデアや技術を社会に実装するための取り組みがさらに加速することを期待しつつ、岡山大学は、OI-Start活動を通じて地域の発展に寄与し、共に未来を築いていくことを目指して参ります。また、OI-Startは、人材育成の観点からも大変重要であると考え、次世代のリーダーや技術者を育てるための場として、若者にとっても魅力ある地域を創り出す一助となることを期待しています。
すなわち、地域の魅力を高めることで、若い世代が地元に根付き、ここでのキャリアを築くことができる環境を提供したいと考えています。
本日の発足会をキッカケとして、多くの素晴らしいイノベーションが生まれることを心より祈念いたしました。
会では、会長を務める野上保之学術研究院環境生命自然科学学域教授から、OI-Startのビジョンと活動内容を紹介、「地域や社会のありたい姿を実現し、若い世代とともに未来の岡山を創出していきたい」と意気込みを述べました。続いて、経済産業省中国経済産業局によるキックオフトーク、参画大学等(津山工業高等専門学校、岡山県立大学、倉敷芸術科学大学、中国職業能力開発大学校、岡山理科大学、本学)の研究者によるシーズ発表があった後、第一部の締めくくりとして本学の那須保友学長が登壇、岡山大学は「事務局として、岡山の発展に全力を尽くしたい」と話した後、学長自ら、岡山県立大学デザイン学部の舩山俊克准教授によるOI-Startのロゴマーク案を披露しました。
第二部では、会員企業・大学研究者・学生らがシーズや事業などについて紹介するポスターセッションと情報交換会を実施し、来場者は出展者と熱のこもった議論を交わしました。閉会にあたっては岡山県産業労働部の宮本由佳部長が「岡山県としても全面的にOI-Startの運営を支援していく」旨あいさつし、発足会は盛況のうちに幕を閉じました。
岡山の未来を拓く活動にご期待ください。