諫早市訪問

かつて同僚だった絢野ナチン先生を、5月23日、長崎県諫早市へ訪ねました。
ナチン先生は、現在、社会福祉法人南高愛隣会が運営する乗馬施設「諫早牧場TERRACE やまびこ」で、ホースセラピー活動を展開されています。ホースセラピーとは、馬と接する(馬に乗る、触れる、エサを与える、世話をする)ことにより、心や身体に障害がある方の精神機能と運動機能を向上させ、社会復帰を早めるリハビリテーションの方法の一つですと、実際の放牧弁場で3頭の馬さんと交流させて頂きながら、関係者の皆様から具体的な活動内容、将来への展開シナリオはじめ、障がい者福祉を核とした社会貢献活動への理念と思いを熱く語って頂きました。
そして、実際に乗馬体験など、人に慣れた自然な環境で伸び伸び暮らす3頭のお馬さんたちと素敵な時間を過ごさせて頂きました。
そして、牧場を後にして、南高愛隣会・フラット多目的ホールへ移動いたしました。
われわれはゲストとして、岡山大学三村聡教授(副学長・副理事)、岩淵泰准教授(研究・イノベーション共創機構)、床尾あかね准教授(研究・イノベーション共創機構)と、ご紹介いただきました。ご参加者は、責任者の佐竹真様、現場担当の吉岡裕美子様、そして、岡崎洋子様、愛合一智様、太田歩様、山田真依様、野中憲一郎様たちHT研メンバー5名様、そして獣医師で株式会社Guardianの三島隆生様がご参加されました。進行役を佐竹真様が担当されました。
冒頭、南高愛隣会のホースセラピーの立場から「動物のいる環境が人間に与える影響」として、絢野ナチン先生が、ホースセラピーの重要性と活動のポイントを解説くださいました。続いて、意見交換会の時間がもたれ、南高愛隣会と地域連携事例の話題提供として、こども達にとって過ごしやすい環境とは、地域と協働~運営推進協議会の役割、人口減少社会におけるアクセスの問題についてと話題提供を頂きました。
後段は、大学と地域福祉事例の話題提供として、岡山大学から、デジタル田園都市、SDGs、まちづくりの事例、公共を支える公と私の地域参画について話題提供させて頂きました。福祉サービスにおける公と私の役割分担では、自由に意見交換がされました。
新鮮な学びとして、心や身体に不調を抱える人々が、馬と接する(馬に乗る、触れる、エサを与える、世話をす)ことにより、改善効果が期待できることを、身をもって体験させて頂くこと、そして理論面でのお話を拝聴できました。
夜は、ナチン先生を囲んで、諫早駅前の居酒屋で新鮮な魚で再会を喜び、讃え合いました。
心に残る記念すべき再会の日でありました。

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