機会があれば、いつかは訪れてみたいと思っていた鋸山を目指しました。
房総半島には、そんなに高い山は無いと言われていますが、ここ鋸山も急こう配のロープウェーがありながら、標高は329mとあまり高い山ではありません。せっかくですのでロープウェーを利用して山頂を目指すことにしました。その窓からの眺めは、低山とは思えない山肌に直角に切り立った岩肌が露出しており、とても厳しく人を寄せ付けない山に見えます。その理由は、この一帯が、古くから良質な「房州石」の産地であり、江戸時代から良質な石材として切り出されたとのことです。山頂駅から徒歩で、山頂展望台を目指しましたが、普段、運動不足の身体には本当に堪えました。正直、石段の傾斜がきつくて途中で引き返そうかと思ったほどです。その甲斐あって、山頂からの「地獄のぞき」と呼ばれる眺望は最高でした。しかし、良くここまでの断崖絶壁を形作るまで、石を切る作業を続けられたものだと感心しきりでした。また、ロープウェー駅に展示されていた、江戸から受け継いだ石切の技の凄さを拝見することができました。
また、ここ鋸山には日本寺があります。このお寺は、「聖武天皇の勅詔をうけ、西暦725年高僧行基菩薩によって開かれた関東最古の勅願所であり、薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)は、天明三年(1783年)に大野甚五郎英令が27人の門徒と岩山を3年かけて彫刻したものが原型です。その後昭和41年に4カ年にわたって修復されました。」と記されています。急な石段を山頂まで登り、また、アップダウンの激しい石段をここまで下り、ようやく、この岩肌に彫られた石の大仏まで参りました。それから、もう一度、ロープウェーの山頂駅まで、石段を登りました。健脚の高齢者の方は多いので、そうした方は平気でしょうが、本当にきつい鋸山の往復でした。
帰路は、高速道路があちらこちらで渋滞していましたので、「海ほたるパーキングエリア」(木更津人工島)で休憩いたしました。東京湾の夜景を楽しみながら、スィーツを楽しみながら、海に浮かぶショッピングモールを楽しみました。
久しぶりの房総半島でゆるりとした時間を過ごさせて頂きました。
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