日本で最も美しいメルヘンの村が岡山県の西北にある新庄村で、岡山三川のうちで県の中央を流れ、下流は後楽園と岡山城を経て瀬戸内海にそそぐ、旭川の源流になる日本海との分水嶺の山々が続く地域です。
村の紹介では「新庄村は明治5年の村政施行以来一度の合併もなく、さまざまな艱難辛苦を乗り越えてきました。新庄村を愛する村民の熱い思いを受け止め、平成14年に「小さくても合併せずに自主自立の村を目指す。」新庄村宣言をし、平成の大合併の大きな流れにも立ち向かい今日に至っています。」と謳っています。
今年度も4月に一番はじめに訪問した自治体が新庄村さんでした。
約束の10時半に到着、石藤延史副村長の出迎えを受けました。
話し合いのテーマは、留学生と日本人学生が「日本の歴史文化を学ぶ」教育プログラムに新庄村を訪問させて頂き、SDGsプログラムとしての視点も加えながら、旭川源流で森林保全と水源の涵養を学び&ブナ林で森林セラピーを体験するプログラムの実施検討をすることが目的です。
お昼まで熱の入った企画打ち合わせが続き、秋に一泊二日で実施する流れに合意ができました。新庄村役場は11月末には、新しい庁舎が完成、12月正式にオープンの予定です。人口減少に歯止めをかけ地域活性化の拠点となる施設が完成します。 さて、そのあとで、合宿施設「やまなみ」の見学をさせて頂き、部屋割りなどのシミュレーションをいたしました。こうした打ち合わせをすませて、道の駅「がいせんざくら新庄宿」で、今回の学習で案内役をお願いする國六の黒田眞路常務とFORESTRAILの山田遼平事務局長と昼食を頂きました。 新たな新庄村のチャレンジについて、若い方が村に入って、新たな発想で、新たなビジネスに向かって歩みを進める姿を拝見して、われわれサイドが、大きな元気を頂いた気がします。 さて、昼食を済ませたあとで、黒田さんの國六事務所まで移動して、そこからは四輪駆動の國六さんの山用のクルマに乗り換えさせて頂き、瀬戸内海と日本海の分水嶺を構成するブナの林や百年を超えるヒノキの山など、黒田さんや石藤さんが整備されたトレールランのコースはじめ、眺望の良い山々へご案内を頂きました。
林野庁が進める「針広混交林」事業の全国モデルとも呼べる、針葉樹と広葉樹が共生している林は太陽の光が土地まで届き、下草が元気に生えています。
そして、ブナの巨木群を抜けてご案内ただいた朝鍋鷲ヶ山(あさなべわしがさん)の山頂はタニウツギ(通称田植え草)が満開でした。
感動の碑の前で藤本先生と記念写真を撮って頂きました。 また、旭川の源流にて清水を味わうことができました。
冷たくて15秒ほど手をつけておくのが限界でした。
多くの皆さんが、ペットボトル持参で源流の湧水を汲みに来られるそうです。
贅沢な一日を過ごさせて頂きました。