人を大切にする経営学会

「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞実行委員会(実行委員長:清成忠男(元法政大学総長))が主催する第8回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で、厳しい審査をクリアして、最高の経済産業大臣賞に、岡山が誇る優良企業である「萩原工業株式会社」が選ばれ、その栄誉に輝きました。

3月16日に表彰式が開催され、経済産業政務官から表彰状が手渡されました(ちなみに昨年第7回の受賞企業はTOTO株式会社です)。


「このような栄誉ある賞をいただき光栄であり、心より感謝を申し上げます。繊維産業の集積地である倉敷市で、イ草・花ゴザ業を根源に我社が誕生して56年。これまで地域の雇用を創出すべく社員とその家族の幸せを大事に経営して参りましたが、まだまだその修行は続きます。今回の賞に慢心せず初心にもどり、これからも社員一丸となって我社の社会的使命を果たすべく、新たな価値の創出に努力する所存です。この度は誠にありがとうございました。」浅野和志社長のメッセージです。

小職は、同学会の常任理事をつとめ、中国地区の「人財」に重点を置いたエクセレントカンパニーの経営哲学・手法を広める活動を支援していますが、いつもご指導を頂いている萩原邦章会長から、その一報をお聞きしたときには、胸が高鳴りました。萩原工業株式会社、所在地は岡山県倉敷市、主な事業は合成樹脂加工製品及び機械製品の製造・販売です。代表者は萩原邦章会長、浅野和志社長です。設立年は1962年、社員数1,485名です。
主な受賞理由は以下のとおりです。

  1. 創業から上場企業となった今日まで、業績ではなく社員の雇用と生活を第一に、どんな厳しい時代であっても、社員のリストラをしない経営姿勢
  2. 正社員比率が86.9%と特別な理由がない限り、全社員を生活が安定する正社員として雇用
  3. トップの部屋にはその社員の関するメモが入った全社員の顔写真があるばかりか、社員の誕生日には、全社員にトップのメッセージカードを添えたバーム クーヘンをプレゼント
  4. 「おもしれー、直ぐやってみゆう・・」の創業者精神が健在
  5. 社員1人当たりの月間所定外労働時間は7時間程度

少子高齢社会で雇用の確保が厳しさを増す時代であるからこそ、こうした人を大切にする企業が増え続けて頂くことを望みます。