おかやまスポーツプロモーション研究会2周年記念シンポ

10月22日、地域振興とスポーツ振興-スポーツ新考-と題して、スポーツによる地域活性化探るシンポジウムが岡山県医師会館、三木記念ホールで開催されました。


冒頭は、おかやまスポーツプロモーション研究会の梶谷俊介代表が、これまでの研究会の活動経緯とスポーツを地域の活性化に向けてムーブメントを起こす必要性を提起しました。続くパネルディスカッションでは、「地域に対してスポーツが果たす役割とは何か」をテーマに、パネリストとして、まず山陽新聞社の久万真毅記者は、スポーツ新考:地域戦略を探るという主題を中心に持論を展開、そして群馬県神流(かんな)町観光アドバイザーの細谷啓三氏が、過疎高齢化が進む町に活力を生んだトレイルランの大会の企画から開催までのノウハウと苦労話を、また、島根県のNPO法人・出雲スポーツ振興21事務局長の矢田栄子氏は、体育施設の管理運営で得た財源でスポーツ教室の開催などに取り組む、豊富な経験知とトライ&エラーなど、自分たちは裏方に回り、多くの住民を頼って巻き込むことが重要であるとビジネスモデルを披露された。コーディネーターは、本学大学院教育学研究科の高岡敦史先生がつとめ、スポーツを起点に住民同士がつながり、意識が変わることで地域が変わると総括しました。

また、日本体育・スポーツ経営学会会長の筑波大学柳沢和雄教授の特別講演「スポーツの振興とスポーツによる振興の関係-生活者論の視角から-」では、スポーツ庁への期待、イベントの経済効果への整理や疑問点、鹿島臨海工業地帯の歴史から鹿島アントラーズの隆盛にいたる経緯から、地域住民にとってのスポーツについて生活者の立場から説かれました。

おかやまスポーツプロモーション研究会2周年記念にふさわしいシンポジウムでした。