人を大切にする経営学会

人を大切にする経営学会第5回大会が、9月15日(土)~9月16日(日)、慶應義塾大学日吉キャンパスにて開催されました。冒頭、会長挨拶に人を大切にする経営学会会長・元法政大学大学院教授の坂本光司先生がたち、続いて大会実行委員長挨拶を開催校である慶應義塾大学大学院の前野隆司教授がされました。

会に先立ち開催された学会総会ではご指名により、小職が大会議長を務めさせて頂きました。

学会では、基調講演1は、未来工業株式会社の代表取締役社長山田雅裕氏(第1回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞経済産業大臣賞受賞)が、「労働時間が短いから業績が上がる」と題して、基調講演2では、株式会社エイチ・エス・エーの代表取締役会長田中勉氏(第6回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞厚生労働大臣賞受賞)が、「働く人が主役の会社を目指して」と題して、さらに特別講演では、働き方改革と「幸福学」と題して、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科前野隆司教授が、すばらしい講演をされました。また、登壇者の皆さんでパネルディスカッションがあり、大いに議論は盛り上がりました。

二日目16日は、第3分科会自由論題の司会を担当させて頂きました。コメンテーターは税理士法人報徳事務所代表の赤岩茂先生です。

報告内容は、染川憲一(株式会社古田土経営)さんの「組織成員における経営理念の浸透におけるメカニズムについて」、加藤菜奈美(松山大学経営学部経営学科)さんの「就職活動生のための「良い会社診断に基づくリクルート情報」の作成の試み」、猪瀬七夏(東京家政学院大学現代生活学部)さんの「老舗企業が良い会社に変わる促進要因と阻害要因について:女性リーダーの事例を中心に」、扇野睦巳(株式会社ファーストデコ)さんの「岡山の100年企業が挑戦した自社発信の「働き方改革」~経営理念再構築からのビジネスモデルイノベーション~」でした。

大会の最後は、タイ国チュラロンコン大学商・会計学部のKritinee Pongtanalert(ポンタナラート・クリティニー)講師より、「人を大切にする経営は世界にも通用できる:タイの事例から」のテーマで興味深い報告を受けました。


そして三つの分科会の報告内容を参加された皆さんに報告いたしました。

次回の大会は立命館大学に決定いたしました。

今回の大会でも多くのことを学ばせて頂きました。


前回、萩原工業さんが「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で経済産業大臣賞を受賞されましたが、会場に萩原会長のお顔を拝見できました。次回の募集チラシには萩原邦章会長や加藤勝信大臣の写真がみえます。

福澤諭吉翁にご挨拶申し上げ、大学生協では「陸の王者」オリジナルグッズの多さに感心しつつ会場を後にいたしました。