真庭市視察

2月28日、日本政策投資銀行岡山事務所の吉田淳一所長にお誘いいただき、真庭市のバイオマス政策と、それを地域の観光資源に活用している様子を視察させていただきました。
真庭市役所

真庭市役所にて
 ▲ 真庭市役所にて
岡山駅を朝8時発のバスに乗り、県北に位置する真庭市をめざしました。まず、市役所で太田昇市長にご挨拶を申し上げました。真庭市のホームページに、市長のメッセージとして、真庭市の目指すべき方向性が明示されています。今回の視察は、まさにここで市長が述べられている裏付けを学びに来たと言って過言ではありません。
まず、太田市長のメッセージを真庭市HPから引用させていただきます。
「真庭市は、岡山県の北部に位置し、東西に約30km、南北に約55km、総面積約828km 2の県内で最も広く、全国で58番目に広い面積をもつ自治体です。市内には中国自動車道が東西に貫き、南北から岡山自動車道、米子自動車道が結節し、インターチェンジも5カ所設置されており、高速道路網で結ばれた交通の要衝となっています。
 市内には、豊かな自然や歴史資産など豊富な観光資源があります。なかでも蒜山高原や湯原温泉、歴史文化が香る勝山町並み保存地区などには、毎年多くの観光客が訪れていただいており、市民一人ひとりが「おもてなし」の心でお客様をお迎えしています。
 また、森林資源が豊富なことから、その特性を活かした「バイオマス利活用」の取り組みが全国的な注目を集めています。中でも、地域の特性を活かしたオール真庭方式でのバイオマス発電所(市内全世帯の家庭電力使用量を賄える発電量!)開設に向けた準備を進めており、林業・木材産業の振興、新たなバイオマス産業の創出、雇用の拡大、地域の活性化など多くの可能性を秘めています。
私は、これからも多彩な地域資源を最大限に活用し、30年、50年先をも見据えたまちづくりを進めるとともに、県内はもとより、全国へ希望と元気の「真庭」をアピールしていきたいと考えています。できれば、農山村の厳しい状況を打ち破るモデルとして、真庭を発信していきたいと思います。」

さて、真庭市役所は、外装、内装、エレベーターまで地元産材木のオンパレードです。圧巻は市議会議場ですが、さらに市役所の冷暖房は、バイオマス発電によるシステムが配備されている点に驚かされました。
次に、真庭バイオマスエネルギー株式会社へご案内いただきました。間伐や製材で出された大小様々な廃材が、トラックで次々と運び込まれ、それがバイオマス発電用のチップに加工され、さらにナノレベルまで細かく粉砕されてゆく流れを見学させていただきました。


真庭バイオマスエネルギー株式会社にて
 ▲ 真庭バイオマスエネルギー株式会社にて
この廃材を活用したバイオマス発電が進化を遂げつつあるのです。地域の電力を地域から集めた資源で賄おうとする試みは、緒につき、そして実用化が急ピッチで展開されています。今ある資源を有効活用した未来の日本の生きる道を見せていただいた気持ちです。
また、市長のメッセージのとおり、こうしたバイオマスという新たな試みを観光政策に展開して、多くの客を招き入れる観光誘致に成果を収めている点です。古くは出雲街道の要衝として繁栄、土蔵、白壁や格子窓の古い町並みが残る勝山・まちなみ保存地区では、まさに「勝山雛祭り」の前夜とあって、準備の真最中でした。昼食は古民家の2階へご案内頂き、地元産の食材で彩られた美味しいお膳を頂きました。
勝山

勝山

勝山
 ▲ 勝山のまちなみ
こうした美観地区とバイオマスを担っている企業の工場見学がセットになって観光戦略を構築・展開している発想の豊かさに驚かされました。遠くは奈良から修学旅行の生徒を受け入れるなど、ダイナミックなコース作りに真庭市と観光協会が一体となってチャレンジされている姿に心を打たれました。来年度の授業で、岡山大学生を受け入れに向けてアドバイスを頂くことで合意しました。
真庭バイオマスラボ
 ▲ 真庭バイオマスラボ
さらに、ここ真庭バイオマスラボには、世界の最先端研究をされている研究所があります。内容が専門的すぎて、うまく紹介できませんが、実用化の目処が立った研究が生まれています。
最後に、藻谷浩介さんの『里山資本主義』で、一躍、有名になった銘建工業さんをおたずねし、工場見学をさせていただきました。集成材部門では国内トップ企業です。さらに製剤部門やバイオマス部門には定評があり、世界初の試みにチャレンジして、成功をおさめている姿が、里山資本主義で紹介されています。その広大な規模を誇る工場内部をすべて案内いただきました。その技術力の高さと迫力に圧倒されました。
銘建工業にて

銘建工業にて
 ▲ 銘建工業にて
ここ銘建工業さんは、全国各地で、素晴らしい建造物を手がけておられます。それがギャラリーとしてみることができます。例えば、新幹線の開業を待つ、金沢駅正面玄関の写真は、誰しも良く目にする機会がありますが、銘建工業さんの仕事です。ここのURLから、ぜひ眺めてください。「お見事!」の一言に尽きます。
こうしたバイオマスや森林資源の保全や活用には岡山大学では農学部が中心になって深く関わっています。今後ともに連携を深められるように頑張って参りたいと思います。
お誘いいただきました日本政策投資銀行さん、ご案内いただきました真庭市さん、そして、真庭市の皆様、ありがとうございました。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)