ここ誕生寺は法然上人の生誕地です。
岡山は、他に栄西や雪舟などの高僧を生んだ土地柄です。
誕生寺は、法然の弟子となった熊谷次郎直実が、法然を讃えて生誕の地に建立を申し出たとされています。熊谷次郎直実は、平家物語の敦盛の最期で有名ですが、出家の後は、こうした仏門に帰依することで、修行と供養を重ねたと言われているようです。
国の重要文化財の山門と御影堂(本堂)元禄八年(1695)再建は見事で、素朴ながら格式と威厳が感じられます。破風の細工には葵の紋もみられました。
また、法然の父親の墓へ続く小川にかかる橋も古い石造りで、たいそうな趣を感じました。
仏教は全く不勉強でありますが、境内の古木の見事な佇まいも含め、こうした歴史的な重さを感じられる空間は、不思議と気持ちを清らかにさせてくれます。
歴史的な建造物には事欠かない「おかやま」であります。
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