大学院ヘルスシステム統合科学研究科 開設記念行事

わが国は少子高齢化や地域経済社会の疲弊といった諸課題に直面しています。この課題を解決するためには、医学と工学技術の学術的連携によって生み出す成果を、人間社会において適切にかつ確実に活用するための人材育成とイノベーションの創出が求められています。

岡山大学は、この情況に対応すべく、2018年4月、大学院ヘルスシステム統合科学研究科を開設いたしました。学生はこれまでに学んだ、工学・医療・保健・人文社会等の知識や技術を軸としながら、さらにその垣根を越えた学際的な教育・研究を行います。医療・福祉の現場など、社会のあり方や課題を見つめ、それに対して学術や科学の知見を活かし、人々と一緒に新たなものづくりや社会の仕組み作りができる人材を育成することを研究科の目標としています。

6月23日は、岡山大学の自然科学研究科棟において、大学院ヘルスシステム統合科学研究科開設記念行事が開催され、引き続きピーチユニオンに会場を移して、開設祝賀会が開催されました。

記念行事では、主催者として槇野博史学長がご挨拶させて頂き、続いて、松田久岡山経済同友会顧問より来賓祝辞を受けました。また、米国ウェイン州立大学 Stephen Lanier 副学長(研究担当)、Ahmad M. Ezzeddine 副学長(国際担当)など関係の深い研究者をお招きするなかで、研究科概要説明を妹尾昌治研究科長が行い、また学生代表が大学院に期待することと将来への抱負を発表しました。

記念講演は、JST 特別顧問・元東京大学総長・元日本学術会議会長の吉川弘之先生から頂きました。誠に奥深い内容でありました。

祝賀会では、大森雅夫岡山市長や松田正己岡山経済同友会代表幹事(山陽新聞社社長)から祝辞を受け、続いて大勢の医療界の企業代表の方々が次々に思いを披露してくださいました。

こうして人文社会科学、自然科学、医学が融合・統合した研究が本格的にスタートしました。
皆さん、ご期待ください。